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東風有限公司副総裁で商用車公司総経理の童東城氏によると、東風柳汽は当時、日産との全面的な合弁にあたって、東風を「黄金の三角」にすることを目指した。つまり、ルノートラックとの合弁会社設立によって、東風、日産、ルノーの提携関係を確立しようと考えたという。2004年、東風汽車はフランスでルノーと商用車提携協定に調印した。協定によれば、双方は東風柳汽を再編し、合弁会社を設立して、ルノー「クラックス」車を導入生産する予定だった。

しかし、ルノートラックの株主構造が変わり、ボルボグループがルノートラックを支配下に置いた。このことが、ルノートラックと東風との合弁に影響を与え、合弁会社はいまだに実現していない。これは思いもよらないことだったと童東城氏は率直に語る。2001年にルノートラックはボルボグループの一員となったが、東風とルノートラックの合弁をめぐる接触は2000年にさかのぼる。ルノートラックが東風と合弁交渉を開始した時は、ルノートラックはまだボルボグループに組み入れられていなかった。

ボルボグループは現在すでに中国で上海申沃バス、華沃トラックなどの合弁会社を持っている。「自動車産業発展政策」は、同一外国企業は中国で同じ種類の完成車製品の合弁会社を2社までしか設立できないと規定している。つまり、ボルボグループは中国での商用車合弁の枠をすでに使い切っており、ルノートラックはボルボグループ傘下企業として、別の合弁会社を設立することはできない。この結果、東風柳汽とルノートラックの合弁プロジェクトが暗礁に乗り上げ、今日に至っているのだ。

ルノートラックが東風柳汽との合弁を断念して、東風雲南汽車公司との合弁へと転じたと報じられたことがあったが、童東城氏は即座にこれを否定した。童城東氏は、ルノートラックの合弁プロジェクトは、2004年年初の東風投資、東風有限、柳州工業ホールディングカンパニーがルノーV.I.との間で合意した協定に基づき、東風柳州で行うものと考えている。

現在の状況をみながら、ルノートラック国際協力担当役員のEmmanuel Levacher氏は本紙記者とのインタビューで楽観的な見通しを述べた。ルノートラックと東風はすでに合意に達しているが、現実には中国の政策による制約を受けているため、両社は現在、解決方法を積極的に議論しているところだという。

日産ディーゼルも東風と提携へ

東風とルノートラック側はすで合意しているが、ルノーと東風の合弁は、ボルボが合弁枠を1社分明け渡さない限り、チャンスがない。しかし、短期間のうちにこうした状況は起こりにくい。

東風とルノーとの合弁プロジェクトが滞ってから、日産ディーゼルが東風との全面提携に意欲を見せた。

日産ディーゼル執行役員常務、中国総代表の原田忠禮氏は本紙のインタビューで、東風天竜の運転室は日産ディーゼルと東風との共同開発製品であり、日産ディーゼルは今後、東風とさらに広範囲に提携を進めると語った。

原田氏は、これは製品面での提携だけでなく、東風商用車の全体プロセスと品質面での提携も含むと述べた。

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