このページの本文へ
ここから本文です

“ウォークマンの父”がソニー中国トップに就任

2006年4月28日

ソニー中国は4月3日、同社の董事長に、ソニー執行役副社長兼中国総代表の高篠静雄氏が就任すると発表した。前董事長の小寺圭氏は3月31日付でソニーを退社した。

ソニーがマーケティングに長けた小寺圭氏に代えて、“ウォークマンの父”高篠静雄氏を起用したことは、同社の世界的な戦略転換の中国での具体的な現れだ、と業界関係者はみている。ソニー中国は今後、最先端のデジタル製品、ゲーム、エンターテインメント事業への投資を拡大することになる。

「マーケティングのプロ」の体面を重んじた離任

まだ正式な定年(59歳)には達していないが、小寺圭氏は3月31日、社内における自らのブログを通じて、従業員に向けて心のこもった別れのあいさつを述べて、32カ月間勤めた中国を後にした。

後任の高篠静雄氏は2005年8月、ソニー中国総代表とソニー中国設計工程集団の社長に就任した。同氏は1962年にソニーに入社し、多くの新技術、新製品の開発を率いてきた。開発製品には、世界的に有名な「ウォークマン」、世界初のパスポートサイズ家庭用デジタルビデオカメラなどがある。ソニー本社で豊富な人脈を持つ高篠静雄氏が中国に赴任したのは、実は近く定年を迎える小寺圭氏の職務を引き継ぐためだった。

小寺氏は2003年7月にソニー中国の副董事長として中国に赴任、在任10年の正田紘氏の後任として2004年2月に董事長に就任した。マーケティングのプロとして知られた小寺氏は、中国に赴任する以前、ソニーの中東、アフリカ、アジアなどの海外マーケティング責任者、インターナショナルマーケティングセンターセンター長、ソニー欧州法人のコンスーマー・グループ・ヨーロッパプレジデント、ソニーマーケティング社長を歴任した。

しかし、中国市場に対する理解不足から、中国勤務は小寺氏のキャリアにとって逆転の舞台となった。ソニー中国を取り仕切った2年間に、いくつかの突発事件があり、ソニーのブランドイメージが大きく影響を受けたのだ。

品質トラブル事件の後、小寺氏が再びメディアの前に姿を現わすことはなかった。高篠氏は3月1日にソニー中国董事長に正式就任したが、小寺氏に十分な退職準備の時間を与えるため、同社は、このニュースを4月3日まで対外的に公表しなかった。

next: ソニー中国はこの発表のなかで…

(全 4 ページ中 1 ページ目を表示)

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る