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アルファブロガー〜11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから

2005年11月10日

(田邊俊雅@nikkeibp.jp)

日本におけるアルファブロガーは、米国でのそれとは違うと思っている。社会への影響力と言う意味において格段の差があるし、ネット限定のある種サブカルチャー的な側面が強いと思えるからだ。

そんな日本のアルファブロガー達へのインタビューを集めた本が出た。この本には、木村剛や眞鍋かをりといったPV(ページビュー:アクセス数)を集めているタレント系のブロガーは登場しない。また、プロ野球選手の古田敦也も、ニフティ社長の古河建純といった、有名人系のブロガーも出てこない。

しかし、今回、この本に登場した人たちは、日本の新しいネット世代に確実にリーチし、受け入れられているのだと思う。

彼ら同士は、付き合いの度合いに濃い薄いはあれど、多分全員がなんらかの知り合いである。しかし、微妙な連帯感とともに、お互いに独自の主義主張や価値観を持っており、群れているわけではない。

切り込み隊長・山本一郎氏の「ガ島通信やR30のインターネットジャーナリズムには興味がない」などという発言にそれは象徴されている。ちなみにこの人ブログは、歯に衣着せない、煽りも入った過激なブログというイメージがあるが、その中で言わんとしていることはしごく真っ当な感覚の話であると思う。

この人たちに限らず、アルファブロガーなどと呼ばれる人たちは、当然であるが、書くことに対してパワフルである。読者であるわれわれは、芋づる式に読まなきゃならないブログがどんどん増え、可処分時間がどんどん短くなっていく。ブログの問題は、じっくり読んではいられない、ということに尽きるのだ。

メディアは、オーディエンスの時間を奪い合うことで競争している。ブログを読み出すと、テレビなんか見ていられなくなってしまうし、メディア系のWebサイトも見に行かなくなってしまう。そんな状況で、米国西海岸在住の梅田望夫の「日本は夜が楽しすぎてダメ。シリコンバレーは野球が終われば、そこで夜もおしまいですから」という言葉は妙に印象に残った。

当然であるが、ここに登場している人たちは、ブログで飯を食っているわけではない。ブログは、本業で一流な人たちの余技なのだ。凡人の感覚だと、本業と「楽しい夜」だけで時間はもうない、ということになるのだが、この人たちはそうではないのである。

ブログでも、ブロガーでもなく、この本を読んで一番痛感したのは、「上手な時間の使い方」、「人生における時間配分」ということなのだった。

とはいえ、実際に「やって見せている」人の言葉には説得力がある。ポリシー的な大くくりな話からティップス的な細かい話まで、得るものがとても多い一冊である。

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書名:アルファブロガー〜11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから
著者:フューチャー プランニング ネットワーク、徳力 基彦、渡辺 聡、佐藤 匡彦、上原 仁
出版:翔泳社/価格1575円(本体1500円)
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