外貨預金の目くらまし
ニュージーランドドル金利1ヵ月コース25%??
「銀行預金の利息は雀の涙。株は、今は急騰しているけど、あまりリスクは取りたくないし…」と考えている人も多いハズ。
そんな折、銀行の店頭やネット上で目にする外貨預金の案内はすごく魅力的に映る。なにせ、特別キャンペーン金利ながら、ニュージランドドルが25%、豪ドルが20%という具合に金利がケタ違いだからだ。しかも1カ月コースと書かれている。

例)みずほ銀行の外貨預金特別金利キャンペーン
「1カ月で25%? じゃあ100万円預けたら(為替変動ナシとして)利息は1カ月後には25万円???」
もちろんそんなことはない。まず、25%は年利表示なので、1カ月後はその12分の1。そこへ20%課税されるので、1.66%になる。
さらに為替手数料がかかる。ニュージランド(NZ)ドルの場合、1NZドル当たり往復5円前後に設定している銀行が多い。だから1NZ ドル(=75円で計算)に占める手数料の割合は6%超。1カ月満期を迎えたときに円で引き出したら差し引き約5%、5万円くらいマイナスになる。もちろん預金は継続できるが、特別金利はもう適用されない。
為替変動ナシなら元本割れ
100万円をニュージーランドドル(NZ$)(年利25%、期間1カ月、片道手数料2円50銭)に預けて、1カ月後に日本円に戻した場合
計算式
100万円÷(75+2.5)=1万2903.22NZ$
25%÷12カ月×(100%−20%)=1カ月1.66%
1万2903.22NZ$×1.0166=1万3117.41NZ$
1万3117.41NZ$×(75−2.5)=95万1012円
- 為替は、1NZ$=75円で変動しないと仮定
- 利息には一律20%の源泉分離課税を適用
- プラスになるのは円安NZ$高で78.74円以上のとき
1万3117.41NZ$×(78.74−2.5)=100万71円
外貨預金は、表示利率の高さより手数料の安さに注目したい。その点ではソニー銀行などは狙い目。その利息も、円高になったら簡単に吹き飛んでしまう。金利よりも為替に注目して、円高のときにいつでも引き出せる外貨普通預金に預け、円安に振れるのを待つのも手だ。
「数字にダマされるな!」は今回が最終回です。
※この記事は、日経ビジネスAssocie 2005年2月1日号に掲載した記事を元に再編集したものです。
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