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安田裕子(やすだ・ゆうこ)
映画ライター・翻訳家。1967年神奈川県生まれ。映画バイヤー、配給プロデューサーを経て、現在、映画字幕翻訳、スター来日インタビューなど映画誌で活躍。著書に「映画の畑で四つ葉のクローバーを探して」。

日本で配給される外国映画は毎年約100本以上。映画のポスターや新聞広告で「全米No.1」というコピーをよく目にします。全米で大人気なのだから面白いに違いない! と期待が高まります。

ところでこのNo.1、何の1位でしょう?

実は、観客動員数や興行収入ランキングで瞬間的に1位であれば何でもNo.1と表現しています。例えば公開初日だけ動員数が1番で、翌週は人気映画が公開されてスカスカ状態…それでも映画配給会社は全米No.1を堂々と掲げます。

米国では映画料金が2ドルから12ドルと差が大きいので、全米でさほどヒットしていなくても、料金の高い都心部で動員が伸びれば興行収入全米No.1です。公開前のシークレット上映でアンケートを取って、人気の出そうな映画の公開日とズラすことで調整することもあります。演出された全米No.1があふれているのです。

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