話し上手は、挨拶&雑談上手
20〜30代の若手中堅ビジネスパーソンが、最も話しにくいと考えている属性は、「男性上司」と「女性部下」。そこで、相手側の本音を探るべく覆面座談会を開催。まずは3人の男性上司が、部下の話し方で気になるところを忌憚なく語った。
覆面座談会【男性上司編】
Aさん(46歳)大手通信企業
Bさん(44歳)技術系ベンチャー企業
Cさん(47歳)電機メーカー
編集部 20〜30代のビジネスパーソンは男性上司と話しにくいそうです。上司側から若い部下を見るとどう映りますか。

Aさん(46歳)
大手通信企業
A いちばん気になるのは、敬語をきちんと話せない部下が多いことだね。何でもかんでも「お」や「ご」を付ければいいってもんじゃない。「○○さん、お電話がかかってきております」とか、「部長のご意見をお話ししてください」なんて言われると、背中がむずがゆくなる。そもそも、そういう若手は尊敬語と謙譲語の意味の違いさえ分かってないよ、きっと。

Cさん(47歳)
電機メーカー
C でも敬語を話そうと努力しているだけ立派だと思いませんか。
A 確かに、敬語を話そうとしない20代の人間が世間には多いと聞く。実際に飲食店やコンビニエンスストアの店頭でそういう人を見ているから、それに比べればましだとは思う。でも、おかしな敬語は聞いただけで不愉快になる。そういう部下とは仕事の話をしようと思わなくなっちゃうな。
C 上司として、敬語をこう話せとは教えないんですか。
A 最初は指摘もしたけどね。直らないとあきれちゃって教える気がなくなっちゃう。敬語って、英会話と同じで、トレーニングでも身につくでしょう。なぜ自分で真剣に訓練しないのかと思うね。ビジネスの現場ではちゃんと敬語を話せた方がいいに決まってる。初対面の取引先や飛び込みの営業先できちんと敬語を話せなければ、持ち込んだ資料がどんなに優れていても、「何だこいつ」と思われ、まともな相手からはすぐには信用されない。損するのは自分だよ。

Bさん(44歳)
技術系ベンチャー企業
B 私が気になるのは、挨拶(あいさつ)ですね。このご時世ですから、敬語をうまくしゃべれない人間がいるのは不思議ではない。けれど、挨拶できないというのは信じられない。
A そう。朝出社して「おはようございます」とか、帰るときに「お先に失礼します」と言えない若手は確かにいるね。
B 挨拶なんて心がけ一つの問題です。何でもいいから一声かける。すぐに効果は表れないかもしれないけれど、その積み重ねで職場のコミュニケーションは円滑になるものです。うちは寡黙な「技術屋」が多い会社なので挨拶が少ないのかもしれません。でも、この点は気になりますね。
C 私が特に20代の若手に言いたいのは、職場で仕事の打ち合わせをしているとき、若者しか分からない言葉を使ってほしくないということです。
B それってどういう意味ですか。会議やプレゼンの場で、若者言葉で説明するということですか。
C いえ、職場の隅で若手が数人で打ち合わせするときです。私の部署は20代が多いので皆、気軽に話せるからかもしれません。私には理解できない言葉、特に略語が結構飛び交うので。
B 部下の方はCさんと話しているわけではないんでしょう。
C それはそうですが、見えるし聞こえるじゃないですか。
A 仲間内の会話はある程度、仕方ないんじゃないの。僕らが若いときも「今どきの若い奴らは」と常に上司に言われていたよ。
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