どうすればうまく話せるのか?
周囲からの評価が高く円滑に仕事を進めているビジネスパーソンは、大抵「話し方」がうまい。話し下手は現在、それだけで不利になる。そこで、相手に伝わる話し方やスピーチの心得を大公開。識者の提言や実体験、聞き手の本音などをヒントに、自分なりの話し方を工夫して実践してみよう。
どうでもいい話題をたくさん話して相手のニーズを探せ!
人と話をするとき、大きな目的は相手とコミュニケーションを取ることでしょう。そのためには何に気をつければよいのか。まずは自分が話している相手のニーズを察知することです。

梶原しげる氏
テレビ/ラジオ・パーソナリティー、司会者
1950年神奈川県生まれ。1973年早稲田大学第一法学部卒業後、文化放送入社。1992年からフリー。「TVのチカラ」(テレビ朝日)などテレビやラジオの司会を中心に活躍中。2002東京成徳大学大学院心理学研究科修了。認定カウンセラーと健康心理士の資格も持つ。
相手が1人でも複数でも、その相手の立場で、今、自分からどんな話を聞きたがっているのかを考えてみる。そして、相手が聞きたがっていると思った話をしてみる。読みが当たれば、その後の会話は弾むでしょう。
同じ理由で、話をする場の空気を読むことも重要です。深刻な話をするのにやけに明るい口調で話したり、楽しい話を求められているのに暗い顔でぼそぼそとしゃべったりしては、話は弾みません。
話すという行為は、聞いてくれる相手があって初めて成り立ちます。多くの人は自分の話し方や服装には気を配りますが、相手を観察する余裕を持ち合わせているでしょうか。「自分が…」、「自分が…」という意識だけを前に出しては、話の中身が相手に伝わらず、コミュニケーションを取れません。
ポイントは傾聴と場数
では、どうすれば相手を観察する余裕を持ち、そのニーズを察知できるでしょう。ポイントは傾聴する姿勢と場数にあります。
相手の話によく耳を傾ければ、相手が何を考えているのか分かるはずです。もっとも、どうしても自分からしゃべり出してしまう人もいるでしょう。相手の前でずっと黙っているのは、実は簡単なことではありませんから。
だからこそ、相手を観察し、自分と相手をいわば第三者の目で客観視できるようになるまで、場数をたくさん踏むことが求められます。話をして相手とコミュニケーションを取るには、多くの手間をかける必要があるのです。
例えば、話しにくいと感じている相手にこちらから話しかけるにはどうしたらいいでしょう。どうでもいいような話題をたくさん話してみることを勧めます。そして、広がった話題の中から相手が興味を示すものが見つかったら、その話題に集中する。すると大抵は話が盛り上がるでしょう。本当の用件はその後でおもむろに切り出せばよいのです。この手間を省いていきなり用件を切り出したら、相手には、ぶっきらぼうに映るのではないでしょうか。
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