では消費者はこの商品をどのように利用しているのだろうか。まず先ほども触れたようにギフトとして購入するパターンがある。例えば子供を持つ親が、子供の写真をデジタルフォトフレームに仕込んだ上で、実家の祖父母に贈る。実際メーカーの中には、そのような利用場面を想定した製品パッケージを用意した所もある。また最近増えているのは、自分用に買うパターンだ。このほか小規模店舗では、同製品を簡易ディスプレイ(展示)として用いる場合もある。
市場の立ち上がりに呼応するように製品の機能も増えつつある。スライドショーなどに留まらない機能が登場しているのだ。例えば最近登場した多くの機種では、リモコンを用意している。これにより写真の選択や拡大などの操作が可能になる。また機種によっては動画や音楽の再生に対応したものもある。これにより「BGM付きでスライドショーを再生する」などの演出も可能になった。さらにはカレンダーや時計などの表示に対応したり、テレビへの出力に対応するなど、様々な機能が現れている。
また機能だけでなく製品の大きさも多様化した。例えばドリームメーカーの製品「DMF150W」は、15インチ画面という大型商品。大型だが壁掛け利用にも対応する。一方セガトイズの製品「デジパッド」は1.5インチ画面という小型商品。電池だけで動作するため、置き場所を選ばないのが特徴だ(写真転送にはパソコンが必要)。
増大するデジカメ写真の「出口」として台頭したデジタルフォトフレーム。今後この製品がさらに一般化した場合、家庭の情報環境が大きく変貌するかもしれない。この製品が、テレビやパソコンに次ぐ「第三の画面」として機能する可能性があるからだ。すでに市場では、無線LAN経由でネット上の情報(天気予報やニュースなど)を表示できるようにした製品も登場している。書斎や寝室などに進出したデジタルフォトフレームが、写真に留まらない情報の「出口」として活用される日も近いかも知れない。
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