「デジタルフォトフレーム」
(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

イラスト:小林商事
デジタルフォトフレームという新しい商品ジャンルが注目されている。これは液晶パネル入りの「電子写真立て」のこと。卓上などでデジカメ写真を展示するための製品だ。日本では今春から販売数が急増。商品ジャンルとして確立しつつあるという。
ここ10年ほどで写真の楽しみ方は大きく変わった。銀塩写真の時代は画像をプリントするのが普通だったが、デジカメ写真の時代に入ると画像をデジタル情報のままで楽しむようになったのだ。もちろん写真店、キオスク端末、プリンターなどでデジカメ写真をプリントする人もいる。だが基本的には、パソコン上のソフトやウェブで閲覧して楽しむスタイルが一般的だ。便利ではあるが実体感に乏しい。
そこで登場したのがデジタルフォトフレームだ。外見は写真立てそのものだが、フレーム内に液晶パネルがはめ込んである。そしてメモリーカードやUSB経由でデジカメ写真を取り込める。これを卓上や壁に設置すれば、液晶パネルでの写真表示を楽しめる仕組みだ。これは新しい家電製品であり、新しいインテリア製品でもある。
もっともこの製品が認知されるまでには長い時間がかかった。
例えばソニーは1999年にPHD-A55という製品を販売している。しかもこの製品は、現在のデジタルフォトフレームが持つ基本機能をすでに備えていた。メモリーカードを差し込めるようになっていたうえ、スライドショー・音楽再生・動画再生などの機能も持っていたのだ。だが当時はデジカメの普及率が低かったうえ価格が約10万円と高かったことから、販売が苦戦。ソニーは市場から撤退した。
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