サイト管理者を対象にしたサービスには、イー・ガーディアンが今年6月から提供している「モバイルガーディアン」などがある。24時間体制での監視活動や定例報告会などを実施するほか、サイト管理者に対して会員規約や運用マニュアルを提供するなどのコンサルティング業務も行う。

いっぽう学校を対象にしたサービスには、ガイアックスが昨年11月から提供している「スクールガーディアン」などがある。基本的には裏サイトの探索や監視を行い、悪質な書き込みがあった場合に削除依頼や報告などを行う。また生徒に対する情報リテラシー教育なども、オプションで用意している。

ただしサイト監視の手法には限界がある。例えば有害の判断基準を決めることが難しい。子供によって何が有害なのかは、世代や地域や性別などの要素により大きく異なるからだ。また個別の書き込みが有害であるかどうかも判断も難しい。例えば今年7月には2ちゃんねるで「小学校で小女子(こうなご:魚の名前)を焼き殺す」と書き込んだ男性が逮捕されたことから、ネット上で話題になった。

そもそもサイト監視という手法自体、広大なネット空間の前ではあまりに無力で現実的ではない。人的にもシステム的にも多大なコストがかかる割に、期待したほどの効果がでないことも十分にありうる。

そこでフィルタリングやサイト監視などの対症療法のほかに、リテラシー教育などの原因療法も必要になるだろう。すでに携帯電話事業者や非営利組織の中には、ウェブサイトを通じて子ども向け教材を提供しているところもある。そして家庭では、親子が携帯利用のルールについて話し合うことなども重要だ。フィルタリングやサイト監視は、問題解決法の一部に過ぎない。

もり・ひろし

新語ウォッチャー。1968年、鳥取県出身。電気通信大学を卒業後、CSK総合研究所で商品企画などを担当。1998年からフリーライターに。現在は新語・流行語を専門とした執筆活動を展開中。辞書サイト・新聞・メルマガなどで、新語を紹介する記事を執筆している。NPO法人ユナイテッド・フィーチャー・プレス(ufp)理事。

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