「サイト監視サービス」

2008年9月16日

(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

イラスト:小林商事

ネットを利用する子供が、いじめや犯罪に巻き込まれる事例が増えた。そこで子供を有害情報から守る手段として「サイト監視サービス」が注目されている。これは掲示板などを監視して悪質な書き込みを発見し、削除依頼や関係者への報告などを行うサービスだ。だがこの手法はあくまでも対処療法に過ぎない。根本的な問題解決には、子供を対象としたリテラシー教育なども必要となる。

社会的なサイト監視(技術的なものを除く)のうち古典的なものは、クチコミや評判を監視するサービスだろう。特定の企業や商品などについて、掲示板などに書き込まれたクチコミを監視。これを依頼企業に報告するというものだ。近年ではクチコミがブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などの場で拡大することも多い。それゆえ監視ニーズはさらに高まっている。

だが近年もっとも注目されている監視分野は、俗に有害情報と総称される書き込みだと思われる。例えば共犯者募集や詐欺など「犯罪関連の書き込み」や、自殺誘引や誹謗中傷など「公序良俗に反する書き込み」、さらには出会い情報やアダルト情報など「青少年に有害な書き込み」などがある。

このうち最近では、子供を有害情報から守るという観点から、サイト監視ニーズが高まっている。

これには子供を取り巻くネット環境の変化が影響している。携帯電話端末を通じてネット情報に触れる子供の割合が劇的に増えているのだ。ベネッセ教育研究開発センターが昨年11月に行った調査によれば、自分専用の携帯電話を持っている子供は小学6年生で27%、中学3年生で62%、高校生以上で93%に達していた。

前のページ 1|2|3 次のページ

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

「時代を読む新語辞典」 バックナンバー 一覧ページへ

ビジネスABC > 時代を読む新語辞典
RSSで最新記事を読む

PR