そこでユース五輪では、独特の仕掛けをいくつか用意している。
まず大会の参加資格を14歳以上18歳以下のアスリートとしたこと。もちろん各競技のトップ選手も参加するが、それ以外にも地域毎のバランスも考慮する(例えば各国・地域に4人ずつの出場枠を与える)。また審判や役員も若手を中心に参加してもらう。
そして競技以外のプログラムとして、研修や交流の機会を設ける。交流は開催都市の人々とも積極的に行う。また、このようなプログラムを通して、五輪精神に触れ、アンチドーピングを理解してもらう。
一方IOCは開催都市に対して、大会規模を小さくすることを求めている。具体的には、新設の施設をつくらせないほか、競技数・種目数も少なく抑える。参加選手の数は夏季で約3500人(北京五輪は約1万1000人)、冬季で約1000人(トリノ五輪は約2600人)を想定する。
具体的な開催要項も決まりつつある。まず夏季大会は2010年より、冬季大会は2012年より、各々4年ごとに開催することが決まった。これらは夏季・冬季の五輪開催年の中間年にあたる。
2010年の夏季大会は、開催地がシンガポールに決まった。当初11都市が立候補を表明。申請や選考を通じて最終候補地がモスクワ(ロシア)とシンガポールの2都市に絞り込まれた。そして今年2月の最終投票でシンガポールが勝ち残った。短い準備期間への対応力や、開催費用の少なさなどが評価を得た。シンガポールがこの種の国際スポーツ大会を主催するのは初めてのことだ。
このシンガポール大会では、現在のところ26競技を実施する予定にしている。これはロンドン五輪(2012年)の暫定競技数と同じ規模になる。ただし種目数はロンドン五輪よりも少なく抑える予定だ。例えば陸上では若い選手の発育段階を考慮して、マラソンなどの長距離種目を実施しないことにしている。
また2012年の冬季大会は、現在開催地を選考中だ。すでに候補都市はハルビン(中国)、インスブルック(オーストリア)、クオピオ(フィンランド)、リレハンメル(ノルウェー)の4都市に絞り込んでいる。IOCは今年12月の投票で開催地を決める予定だ。なおインスルックとリレハンメルは、冬季五輪の開催経験がある。
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