「観光ビッグバン」

(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

イラスト:小林商事

アジアを中心に観光ビッグバン(大爆発)が起こっている。新興国の経済成長を背景に、世界中で「外国へ旅行する人」が増えているのだ。これは日本にやってくる外国人観光客も例外ではない。だがその数は世界に比べて低い水準のままだという。観光立国を目指す日本としては、外国人観光客をいかに呼び込むのかが課題となる。

いま世界では外国へ旅行に行く人が爆発的に増えている。国連世界観光機関の統計によると、2004年に外国旅行をした人は世界で約8億600万人いた。そしてこの数は2010年には10億人に、さらに2020年には16億人に増える可能性があるという。

中でも存在感が大きいのはアジア・太平洋地域だ。この地域では、旅行客の送り出しと受け入れの双方でシェアを増しつつある。国連世界観光機関の予測によると、観光客送り出しシェアは19%(2004年)から27%(2020年)に、また受け入れシェアも19%(2004年)から27%(2020年)に増加するとしている。

もちろん日本にやってくる外国人観光客も増えている。国際観光振興機構の統計によると、昨年日本に来た外国人観光客は834万7000人(前年比13.8%増)で、過去最高となった。いっぽう海外旅行に行った日本人の数は1723万5000人。これは史上4位の数字ではあるが、近年1700万人あたりで頭打ちの傾向にある。相対的に入国者の元気の良さが目立つ。

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