特別編:2008年前期の新語十選

(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

イラスト:小林商事

今回は昨年末の記事「2007年の新語十選」に引き続き、「2008年前期の新語十選」を紹介したい。選出基準は前回同様、筆者の個人的観点による。ただし(1)今年前半にその言葉が話題になるきっかけがあったこと、(2)その言葉が今後しばらく定着しそうであること、(3)その言葉に対する社会的関心が大きかったことを考慮した。選出過程で浮かび上がった今年前半の世相は「閉鎖と開放のせめぎあい」である。

まずは10の言葉を紹介しよう。

ガラパゴス現象 〜閉鎖的な環境が生む危機〜

近年、主に情報通信業界で起こっている「ガラパゴス現象」を指摘する人が増えている。日本国内の技術やサービスが独自かつ高度に進化したため、かえって国際市場での競争力を失う現象だ。特に携帯電話市場で顕著とされるが、この他にも電子マネー(非接触ICカード)、カーナビ、デジタル放送などの分野も同じ問題を抱えているという。

このような指摘は少なくとも昨年から存在した。だが今年6月4日、ソフトバンクがiPhone(Apple社のスマートフォン)の国内発売をアナウンスしたことから、議論がさらに盛んになった。iPhoneのビジネスには「メーカー主導による開発」など国内携帯とは異なるビジネスモデルを数多く含んでいる。そこでiPhoneのことを、“黒船”と称するメディアも頻出することになった。

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