第2の課題はリサイクル技術が成熟していないことだ。例えば現在の技術では、電子部品から金や銅などを回収できるが、レアメタルが廃棄処分されてしまう。このことは資源を損失させるだけでなく、環境汚染にも繋がってしまう。低コストでレアメタルを抽出する技術の開発が必要だ。

ところでレアメタルを有効利用する方法は、リサイクルだけがすべてではない。減量や代替も有力な手段となる。これに関して、昨年度から政府の研究支援プロジェクトも始まった。文部科学省による「元素戦略プロジェクト」と、経済産業省による「希少金属代替材料開発プロジェクト」がそうだ。例えば後者で支援対象となった研究の中には、大型フラットディスプレイにおけるインジウム代替材料の研究などが含まれている。

都市鉱山の「大国」である日本。だが今のところ、これは潜在的な可能性を指し示しているだけに過ぎない。実用化には、更なる技術開発と仕組みづくりが必要だ。

もり・ひろし

新語ウォッチャー。1968年、鳥取県出身。電気通信大学を卒業後、CSK総合研究所で商品企画などを担当。1998年からフリーライターに。現在は新語・流行語を専門とした執筆活動を展開中。辞書サイト・新聞・メルマガなどで、新語を紹介する記事を執筆している。NPO法人ユナイテッド・フィーチャー・プレス(ufp)理事。

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