「都市鉱山」

2008年6月3日

(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

イラスト:小林商事

資源小国である日本。ところが、ある見方を導入すると様相が一転。日本が金属資源の大国になるという。鍵となるのは「都市鉱山」という概念。家電製品などの廃棄物を、金属資源の潜在的な「宝庫」として捉える概念だ。近年レアメタルをはじめとする金属価格が高騰したため、潜在的資源である都市鉱山への注目度が俄然高まっている。

5月30日まで横浜で開かれていたアフリカ開発会議で、日本政府は積極的な資源外交を展開した。アフリカ諸国に対して、資源開発や技術支援などの協力を申し出たのだ。アフリカ諸国には、レアメタルなどの天然資源が豊富に存在する。資源確保をにらんだアフリカとの関係強化は、今や世界各国にとって大きな課題だ。

このような争奪戦の渦中にあるレアメタルは、希少金属のことを意味する。具体的にはリチウム、チタン、コバルト、ニッケル、希土類元素(レアアース)などの金属を指す。いずれも流通量が少なく貴重なものばかりだ。しかもその産地が中国、ロシア、アフリカなどに偏在している。

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