ところが同語は、登場してまもなく「世代論」を語る言葉に変貌する。例えば雑誌「アエラ」は昨年12月10日号の記事「40歳は女の新・結婚適齢期」において、アラフォーの語を登場させている。また今年4月11日からはTBS系列で、この世代の女性を主人公にしたドラマ「Around 40〜注文の多いオンナたち〜」(天海祐希主演)も始まっている。これらのいずれも、同世代の仕事・結婚・出産などをテーマにしている。

では、今なぜアラフォー概念に飛びつくメディアが増えているのだろうか? その謎を解くためには、現在40歳を迎える女性が、どういう時代背景で生活してきたのかを振り返る必要がある。その時代背景から見えてくるのは、女性の生き方の大きな変化だ。

まずこの世代を語る上で欠かせないのは、1986年に施行された男女雇用機会均等法の存在だろう。現在40歳の女性は、施行当時18歳だった。各企業では総合職制度や育児休業制度などを導入。このため、女性の社会進出が急速に進んだ。当時のバブル景気も追い風になった。バリキャリ(バリバリ働くキャリア女性)という言葉が「現代用語の基礎知識」で初めて登場したのは、1991年版のことである。

そのためか、アラフォー世代の中には「なにも急いで結婚する必要はない」と考える人も増えた。厚生労働省の人口動態統計によると、女性の初婚年齢は1990年には26.9歳だったが、2005年には29.4歳まで上がっている。また国勢調査などによると、30〜34歳女性の未婚率は1990年には13.9%だったが2005年には32.0%まで上がっている。この世代に、結婚の判断を保留する人が増えているわけだ。

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