「アラフォー」

(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

40歳前後の女性を指してアラフォー(around 40 の略)と表現するメディアが増えている。かつての女性は「仕事と結婚」の間で、二者択一を迫られていたもの。ところがアラフォー世代は、男女雇用機会均等法のもとで社会進出を果たしたことから、仕事と結婚を比較的自由に選択できるようになった。だがそのことが人生の転機を遅くさせ、将来に対する漠然とした不安を抱かせている。

イラスト:小林商事

アラフォーはアラサーという既存概念から派生した言葉だ。アラサーとはアラウンドサーティー(around 30)を略した言葉で「30歳前後の女性」を指す。2005年末に創刊した女性誌「ジゼル」が使い始め、主にアパレル業界に広まった。同世代の女性は90年代中頃にコギャル文化を体験しており、独特の流行発信力を持っている。そこでアパレル業界は、団塊ジュニア(現在の34〜38歳ぐらい)に続く世代区分としてアラサーの語を用いるようになった。

次いで登場したのがアラフォーの概念だ。筆者が調べた範囲で最も古い用例は、ファッション業界紙の繊研新聞が昨年8月1日に掲載した記事「広がる大人の“ゆる服”」だった。同記事ではアラフォーを「40歳前後」と定義している。ちなみに四捨五入で現在40歳となる女性は1964年から1973年に産まれた人となる。ただ、同記事におけるアラフォーは、単に市場区分の言葉に過ぎなかった。

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