すべて地元産が良いとは言えない…
もちろん食料の需給を考える上で、なんでも地元産が良いと考えるのは拙速に過ぎる。
例えば環境の観点から見た場合、地元産の食品が必ずしも環境負荷の低減につながらないケースがある。旬ではない時期にビニールハウスで生産する農産物がこれに当たる。また経済の観点では、地元産食品の優遇が自由貿易の否定につながる可能性がある。食料品の多くを輸入に頼る日本は、望む望まないは別として、自由貿易の大きな受益者でもある。そして何より地元産にこだわりすぎると、限られた種類の農産物で食生活を組み立てなければならない。現代日本が享受している豊かな食生活はおそらく維持できない。
だがロカヴォアたちの活動は、以上のような問題を再考するための良い契機になるだろう。食の問題は、環境・健康・経済・政治などの分野にまたがり、複雑に絡み合っている。中国産餃子中毒事件が混迷の度合いを深めていることから、食品問題の複雑さに改めて気づいた人も多いだろう。 そこで、まずは「日ごろ接している食品が地元産であるかどうか」を意識してみるのはいかがだろうか? すると、そこを出発点にして食に対する理解が深まるかもしれない。
| 前のページ | 1|2|3 | 次のページ |
あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください
「時代を読む新語辞典」 バックナンバー 一覧ページへ
- 「デジタルフォトフレーム」 (2008/09/24)
- 「サイト監視サービス」 (2008/09/16)
- 「低価格ミニノート」 (2008/09/09)
ビジネスABC > 時代を読む新語辞典

