猛暑日 〜意地の独自命名〜

今年の夏も猛暑だった。8月16日には、岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で最高気温40.9℃を記録。これは国内最高気温の新記録だった。このように近年の日本では、夏場の最高気温が35℃以上を記録することも少なくない。そこで最高気温30℃以上を表す真夏日に加えて、気象庁では新たな区分を導入した。最高気温35℃以上の日を表す「猛暑日」だ。

この語が最初に話題になったのは今年1月11日のこと。新聞などが「気象省は新しい気象用語として『猛暑日』の導入を検討している」と伝えたのだ。実は昨年の夏まで、一部マスコミは同じ概念を「酷暑日」という俗称で伝えていた。ところが気象庁はこの俗称を用いず、猛暑日を正式な気象用語とした。過去には「集中豪雨」がマスコミ発祥(1953年の朝日新聞記事)の気象用語として正式採用されたことがあるのだが、今回はそれが叶わなかった。

メガ食品 〜健康志向からの逸脱が生んだ流行〜

今年、外食・コンビニ業界は「メガ」と名付けた数多くの大盛り食品を販売。これが20代〜30代の男性客に人気となった(関連記事)。食べ物に関する近年のトレンドは、基本的に健康志向に添ったものが多かった。例えば外食・コンビニ業界では、内容量の少ない食品が人気だったのだ。だがメガ食品の流行で、そのカウンターとなるトレンドが一気に開花した。

一連のメガ食品が登場するきっかけになったのは、マクドナルドが今年1月12日に発売した『メガマック』だ。その後、すき家の『メガ牛丼』(10月16日)、ウェンディーズの『スーパーメガウェンディーズ』(12月12日)など様々なメニューが登場した。大盛りメニューに対して「メガ」の接頭語を定着させたマクドナルドの功績は大きいだろう。

KY 〜若者にも受け継がれるムラ社会の空気〜

今年はギャル文化と一般社会を結びつける、非常に珍しい新語が登場した。空気が読めないことを意味する「KY」(空気が読めない/空気を読め)だ。この言葉は「言葉などに頼らず状況を察知したうえで、それを壊さないような行動を取るべき」と暗に主張している。これはムラ社会的な価値観を見事に表している。

前述の通り、KYは元々ギャル語として登場した。例えば2006年11月発行の『現代用語の基礎知識2007』では、若者用語集の中にKYが登場している。これをテレビなどが紹介し始めたのが今年春ごろのこと(6月7日のズームイン!!SUPERなど)。また同じ時期に、新聞・雑誌などが政治状況を語る際にKYを用いるようになった(7月9日の毎日新聞など)。9月12日、安倍首相の辞任でこの傾向が決定的に。今では様々な分野でKYが登場するようになった。

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