2007年問題 〜団塊世代の大きな影響力〜
あまりに当たり前すぎて、忘れている人も多いかもしれない。今年は団塊世代の大量退職も話題になった。つまり「2007年問題」が顕在化した年だったのだ。この影響で、企業で技術継承が難しくなったり、労働力が不足するなどの問題が発生した。またその一方で、退職者の消費活動やライフスタイルにも注目が集まった。そこで筆者としては「2007年問題」も今年の新語として扱ってみたい。
補足だが、この語は大学全入時代の到来などを指す場合もある。
2007年と大量退職問題が初めて結びついたのは2003年のこと。日経コンピュータの記事『2007年問題を乗り越えろ』(2003年10月6日)において、エンジニアの退職問題を取り上げたのがその始まりだ。2004年ごろには新聞もこれに追随。より一般化した概念として、2007年問題を紹介した。来年以降、この言葉を使う機会は急激に減ると思われるが、労働市場の転換点として記憶されることになるだろう。
学校裏サイト 〜子供社会の闇サイト〜
教育関連の用語では、モンスターペアレントのほかに「学校裏サイト」も大きな話題になった。これは学校が公式に用意するWebサイトとはまったく別に、その学校の生徒やOBなどが情報交換を行う電子掲示板を指す。ここが、ネットいじめの温床として社会問題化したのだ。また違法サイト・有害サイトへの誘導や、個人情報の露出なども問題になっている。
学校裏サイトの問題を提起したのは、群馬大学大学院教授の下田博次氏。同氏は今年初めごろから、新聞やWebなどのメディアを通じて、学校裏サイトの存在と問題点を大人社会に訴えかけた。
赤ちゃんポスト 〜社会の中で孤立する母親〜
あまり上品な表現ではないが、これも今年を表す言葉として挙げておかねばならないだろう。「赤ちゃんポスト」とは、やむを得ない事情で育児ができない親から、新生児を受け入れるための施設(容器)を指す言葉だ。望まれない赤ちゃんの中絶や育児放棄などから、赤ちゃんを守ることを大きな目的にしている。この問題は地域社会の中で孤立する母親の存在も浮き彫りにした。
この言葉が話題になったのは2006年12月15日のこと。熊本県の慈恵病院が『こうのとりのゆりかご』との名称で同施設を開設する旨、熊本市に申請を出したのだ。以来マスコミでは、赤ちゃんポストの語が頻繁に登場した。このため同施設に賛成・反対の双方の立場から「ポストという表現に対する嫌悪感」が示されることになった。
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