「メガ食品」

(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

12月に入り、主要なメディアが「今年のヒット商品」を選び発表している。これら一連の発表において、もれなく上位への入賞を果たしているのが「メガ食品」だ。今年1月に日本マクドナルドが巨大ハンバーガー『メガマック』を販売して以来、外食やコンビニなどが様々なメガ食品を提供するようになった。最初はネット周辺のコアなファンによる流行とも思われたが、最終的には幅広い男性層を巻き込む流行に育った。

芽が出ていた「メガ」流行に、「メガマック」が火をつけた

イラスト:小林商事

流行の萌芽は、既に数年前から存在していた。例えばコンビニチェーンのファミリーマートは、2000年から数度にわたってテレビ番組『debuya』(現在は『元祖!でぶや』に改称)とタイアップした大盛り弁当などを販売してきた。またエーエム・ピーエム・ジャパンは、2004年12月に大容量デザート『フレッシュチーズめいっぱい』を販売した。共に男性客を意識した商品展開だった。

この大盛りトレンドを決定的にしたのが、今年1月12日に登場した日本マクドナルドの『メガマック』だった。3枚のバンズの間に計4枚のパテ(肉)を挟むという豪快な商品だ。元々は2月までの限定販売だったが、これが予想外の人気に。現在までに8度もの限定販売を繰り返すことになった。この影響もあり、日本マクドナルドは今年の3月に全店売上高430億円を記録。単月の売上最高記録を6年ぶりに更新した。そして『メガてりやき』『メガたまご』などの新商品も続々投入した。

このメガマックの影響で、外食業界やコンビニ業界に「メガ(mega)」という言葉が根付くことになった。今年これらの業界では、メガの名前を冠した商品が続々登場したのだ。ちなみにメガとは「大きい」を意味する接頭語。メガバンク(巨大金融企業)やメガコンペティション(地球規模の企業競争)など、メガの付くキーワードにはやたらとスケールの大きなものが多い。

牛丼チェーン、コンビニが続々とメガ商品を展開

メガを冠した商品にはこんなものがある。牛丼チェーンのすき家(ゼンショー)が今年10月16日に販売開始した『メガ牛丼』はその一つ。大盛りのご飯に、牛肉などの具を通常の3倍かけた商品だ。カロリーは1286キロカロリー。普通の大人ならば、これを2杯食べれば1日は生活できる計算だ。

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