『EPIC 2014』は現実となるか

旧聞に属する話になるが、2004年ごろネット界で『EPIC 2014』という動画が話題になった(関連情報)。これは「近未来に新聞とオンラインメディアの激しい競争が起きる」と予言した動画だ。未来のネット界では誰もが情報発信者となり、ニュースはコンピューターにより自動生成される。そこで覇権を得るのがグーグルとアマゾンによる合併企業グーグルゾン。敗北を喫するのがニューヨークタイムズだ。2014年のニューヨークタイムズはネットから完全撤退しており、エリート層と高齢者層に向けた小さな紙媒体に変貌している。

もちろん現実がどうなるかは誰にも分からない。だが新聞業界が現状のビジネスモデルを維持することは相当に困難だろう。ニューヨークタイムズは、Webファーストの方針を掲げたうえ、有料版記事の無料開放を決めた。経営方針の舵をネット側に大きく切った形だ。新聞業界のビジネスモデルは、今大きな転換期にさしかかっている。

もり・ひろし

新語ウォッチャー。1968年、鳥取県出身。電気通信大学を卒業後、CSK総合研究所で商品企画などを担当。1998年からフリーライターに。現在は新語・流行語を専門とした執筆活動を展開中。辞書サイト・新聞・メルマガなどで、新語を紹介する記事を執筆している。NPO法人ユナイテッド・フィーチャー・プレス(ufp)理事。

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