「ゴミの日メール」

2007年10月2日

(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

あなたは、明日が「何のゴミの日」か覚えているだろうか。2週間に1度だけのゴミ出しを忘れたばかりに、そのゴミを自宅にため込んだ経験はないだろうか。近年、多くの地方自治体で、ゴミの分別方法や収集日程が複雑化している。そこで一部の地方自治体が「ゴミの日メール」という通知サービスを始めた。これは住民に対して、その日、何のゴミを出すべきかを個別に通知するものだ。実は地方行政において電子メールの利用は一種のトレンドになっている。

月曜はプラスチック、火曜は燃やせるゴミと瓶…

ゴミの収集日を把握することは、生活者にとって煩わしい作業の一つだろう。分別すべきゴミの種類が多い上、その収集日程が複雑になりがちだからだ。例えば筆者の住む地域の場合、月曜はプラスチック、火曜は燃やせるゴミと瓶、水曜は古紙と古布、木曜はペットボトルと有害ゴミと燃やせないゴミ、金曜日は燃やせるゴミと缶という収集日程が組んである。木曜日は「ペットボトル」と「燃やせないゴミと有害ゴミ」が交互に隔週の収集であるため、これらをうっかり出し忘れることが多い。

ゴミ収集日程の複雑化は、全国各地の地方自治体に共通した現象だ。1997年に施行となった容器包装リサイクル法は、ゴミを分別収集する義務を地方自治体に課した。同法は部分施行の際、分別するゴミの種類を増やした経緯を持つ。現在、同法が定める容器ゴミの種類は8種類にも及ぶ(アルミ缶、スチール缶、ガラス、紙パック、ボール製容器、紙製容器包装、ペットボトル、プラスチック製容器包装)。そこで地方自治体の取り組みが本格化するにつれて、収集のルールや日程も複雑化することになった。

このため地域住民の中には、収集ルールが新しくなっても、それを覚えきれない人がいる。またその地域に転入した人(学生・単身赴任者・外国人など)の中にも、収集の決まりが分からず困る人がいる。場合によっては、これが「ご近所トラブル」の原因にもなってしまう。

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