「うさんぽ」

2007年7月10日

(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

兎を飼う人の間で「うさんぽ」を楽しむ人が増えている。うさんぽとは、「兎」と「散歩」を合わてつくった造語。文字通り、兎の散歩のことだ。ネットでは、うさんぽに関する情報交換が盛んで、うさんぽ会と称したオフ会を開く人も多い。流行の背景には、ペットとして兎を飼う人が増えていることがある。「マンション住まいの独身女性が、兎にハマるパターンが特に多い」とする指摘もある。単身で兎を飼う人にとって、うさんぽは貴重なコミュニケーションの場にもなる。

うさんぽの基本は、兎にリード(手綱)やハーネス(引き具)を装着して、公園で遊ぶスタイルだ。ただし公園までの行き帰りは、兎をキャリーバッグなどに入れて移動する。公園では兎を呑気に遊ばせたり、その様子を写真に収めたり、愛好家同士が集まって情報交換したりなど、様々な遊び方がある。

ネットでは、うさんぽに関する情報交換も盛んだ。例えばグーグルで「うさんぽ」を検索すると、原稿執筆時で7万5400件がヒットした。その中には、うさんぽをテーマにしたブログも数多く含まれる。またSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の中には、うさんぽ専門のコミュニティも多く存在する。例えばミクシィでは、執筆時で34件の関連コミュニティを確認できた。

ネット上のコミュニティに「我が子」の散歩写真を掲載して、その可愛さを自慢する飼い主が多い。例えば、兎に自分の好きな衣装を着せて、その見栄えを自慢する人もいる。また最近ではYouTubeなどの動画投稿サービスを利用して、散歩の様子を収めた映像を紹介する人もいる。

またネットは、うさんぽのノウハウを交換できる貴重な場所でもある。うさんぽを始めるのに適した時期、リードやハーネスを付ける練習の方法、うさんぽに適した公園の場所(子供や犬や鳥が多い公園は兎が怖がる場合がある)、うさんぽ中に兎がパニックを起こさないように注意すべき事柄(兎は音に敏感なので騒がしい場所は適さない)、うさんぽに便利なグッズの情報(最近では散歩専用ハーネスも販売されている)など、様々な情報を得ることができる。

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