温水シャワーで汚れを洗えるウールスーツ(2)
答えの出ない問題に対しては、とにかく手を動かすという姿勢が大切

(聞き手:林田 孝司=フリーライター)

(前回記事はこちら

 温水シャワーで洗える「シャワークリーンスーツ」は社内でも機密事項だったため、携わったメンバーはわずか数人だった。十分なマーケティングもできず、メンバーの感性を信じながらの開発が続いた。製品化に向けてのGOサインが出たのは、発表会の4カ月前。試作品が仕上がったのは、発売のわずか1週間前のことだった。

開発コンセプトは単純。だから意見のぶれがない

── 製品化に向けてコンセプト段階で綿密なマーケティングを行ったのですか。

「シャワークリーンスーツ」を手にするコナカ商品本部商品一部部長代理の岩谷達志さん

岩谷 シャワークリーンスーツは社内でも機密事項だったので、おおっぴらにアンケートがとれなかったんです。ですから、譲れない開発のポイントについてはいくつも仮定を立てました。そして、その中からシャワークリーンスーツの核になるコンセプトが生まれました。でもそれは、これまで培ってきた自分の感覚なんです(笑)。

まず製品開発に関しては、シャワーで洗ってもスーツの形が維持できること。単純でしょう。単純だから意見のぶれがなくて、みんなが目標を一つにしてやれたんです。そしてイメージに関しては、常に清潔なスーツを着られる心地よさを訴求すること。

最終的には「スタイリッシュ」「クリーン」「エコロジー」という3点がポイントになりました。これらの点では全然ぶれがなかったので、逆にここからぶれそうなことに関しては、僕は全部ノーという判断を下しました。

前のページ 1|2|3|4 次のページ

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

「ビジネス・フォアフロント」 バックナンバー 一覧ページへ

ビジネスABC > ビジネス・フォアフロント
RSSで最新記事を読む

PR