温水シャワーで汚れを洗えるウールスーツ(2)
答えの出ない問題に対しては、とにかく手を動かすという姿勢が大切
2008年8月28日 この記事を携帯に転送する
(聞き手:林田 孝司=フリーライター)
(前回記事はこちら)
温水シャワーで洗える「シャワークリーンスーツ」は社内でも機密事項だったため、携わったメンバーはわずか数人だった。十分なマーケティングもできず、メンバーの感性を信じながらの開発が続いた。製品化に向けてのGOサインが出たのは、発表会の4カ月前。試作品が仕上がったのは、発売のわずか1週間前のことだった。
開発コンセプトは単純。だから意見のぶれがない
── 製品化に向けてコンセプト段階で綿密なマーケティングを行ったのですか。

「シャワークリーンスーツ」を手にするコナカ商品本部商品一部部長代理の岩谷達志さん
岩谷 シャワークリーンスーツは社内でも機密事項だったので、おおっぴらにアンケートがとれなかったんです。ですから、譲れない開発のポイントについてはいくつも仮定を立てました。そして、その中からシャワークリーンスーツの核になるコンセプトが生まれました。でもそれは、これまで培ってきた自分の感覚なんです(笑)。
まず製品開発に関しては、シャワーで洗ってもスーツの形が維持できること。単純でしょう。単純だから意見のぶれがなくて、みんなが目標を一つにしてやれたんです。そしてイメージに関しては、常に清潔なスーツを着られる心地よさを訴求すること。
最終的には「スタイリッシュ」「クリーン」「エコロジー」という3点がポイントになりました。これらの点では全然ぶれがなかったので、逆にここからぶれそうなことに関しては、僕は全部ノーという判断を下しました。
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