市場に逆らい、「使い続けられる」デジカメを育てる(2)
ユーザーの声を聞くことで不安を払拭する
(聞き手:大河原 克行=フリーライター)
(前回記事はこちら)

GR DIGITALは、リコーが“こだわり”を追求したコンパクトデジカメである。写真を撮る楽しみを高い次元で実現する。しかも、それを、手軽に持ち運べるコンパクトな筐体で実現している。
だが、変化の激しいデジカメ市場において、じっくりと年月をかけて開発し、長い期間にわたって販売する手法は、開発者や営業担当者に、時として、焦りや不安を抱かせる。それをどうやってい乗り越えたのか。そして、2007年11月に、2年ぶりに発売したGR DIGITAL IIはどう進化しているのか。
GR DIGITALは、「長く使える」という、市場の流れとは逆行する製品開発コンセプトと開発サイクルで開発されました。当然、開発担当者や営業担当者は不安や焦りを持ちますね。それを、どうやって払拭したのですか。

野口 智弘 氏 ICS事業部 販売室 販売戦略グループ リーダー 兼 事業企画室 商品企画グループ リーダー
野口 私は不安に思うことがあると、オピニオンリーダーと呼ばれる人たちや、感度の高い方々、あるいはプロのカメラマンの方々にお会いして、いろいろと意見をお伺いするんです。そこで様々な話を得て、感触をつかむ。そうすると答えが見えてきます。自分が考えていたことが正しいと改めて認識できたり、不安が払拭できるようになる。
定量的な情報で解決するのではなく、ユーザーに近い方々が持つ感覚をつかんで、それで解決するといったやり方です。私が、「ちょっとお茶を飲みに行きませんか」とどこかに電話していたら、何か悩んでいるな、ということですよ(笑)
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