連続調査 No.15「シックハウスへの不安と日々の配慮」

対策は「換気」や「掃除」といった日常の注意が中心

■あなたのご自宅では、シックハウスに対して何か対策をしていますか。(1つだけ)

■(A)すでに実施したのはどのような対策ですか。また、(B)今後実施したい対策は何ですか。(いくつでも) ※何らかの対策を「している」 または 「今後するつもり」 を回答者ベース

 シックハウスに対して、何らかの対策を実施しているかどうかを尋ねたところ、「している」は全体の19.3%、「していないが今後するつもり」は23.0%を占めました。

 上のグラフは、それぞれの具体的な対策の内容をプロットしたものです。シックハウス対策を「している」と回答した人に「すでに実施した対策」を尋ねた結果を横軸に、シックハウス対策を「している」または「今後したい」と回答した人に「今後実施したい対策」を聞いた結果を縦軸にとっています。

 実施済み対策のトップは「常時または頻繁な換気」で、対策済みの人の9割近くが実施しています。「こまめな掃除」が70.3%、「カーペットや寝具のこまめな天日干し」が58.3%で続きます。建物そのものに手を加えるような対策ではなく、清潔にしてカビ、ダニ、ホコリなどを抑えることが中心です。

 今後実施したい対策としては、掃除や天日干しの高さは変わりませんが、「化学物質発生量が少ない建材の使用」が20.7%、「ムク材やしっくいなどの自然素材の使用」が19.0%、「床材をカーペットや畳から板材に転換」が15.2%など、建物の仕上げ材料そのものへの対策が上位に挙げられます。


 シックハウス症候群は近年、省エネ対策や快適性向上などから、断熱性、気密性が高い住宅が増えてきたことで社会的な問題になり、2003年には国土交通省が建築基準法を改正するに至りました。

 「以前、賃貸マンションに住んでいたとき、夫が家に帰ると体中にジンマシンが出ていたが、引っ越して問題がなくなった」(30代前半/女性)や、「増築した3ヵ月後から、風邪でもないのに鼻が詰まり、体のかゆみ、目がショボつくなどの症状が出た」(50代後半/男性)、「新築して即時入居したが、換気がままならない冬の時期を過ぎてから異変を感じた。そのときは呼吸困難で病院通いをした」(40代前半/女性)など、シックハウスと思われる症状に襲われた人々の声が多数寄せられました。

 上記のように、かなりひどい症状になる場合もあることから、「桐の床材や備長炭入り壁材」(60歳以上/男性)、あるいは「ムク材や珪藻土」(40代前半/男性)を採用したり、「パネルヒーティングによる輻射熱暖房の導入でちりやほこりを抑制」(30代後半/女性)するなど、使用材料や設備を吟味した対策をとっている人も少なくありません。

 ただ、シックハウスの対応がやっかいなのは、人によって化学物質などに対する反応は違ううえ、有害物質が日々蓄積されて、これまで大丈夫だったのにある日突然発症するといったケースもあり、法令の基準値が守られているから大丈夫とは限らないことです。購入するにしても賃借するにしても、慎重な下調べが欠かせないのが実情のようです。

【調査の概要】
調査期間 2005年9月27日(火)~10月10日(月)
調査テーマ 連続調査 第7回「防犯対策とシックハウス」~その2~シックハウスへの不安と日々の配慮
回収件数 995件
告知方法 bp specialメール、safety japan2005のトップページのバナー、日経BP社/日経BPコンサルティングの調査モニター
調査企画 nikkeibp.jp企画サイト編集/日経BPコンサルティング調査第一部
調査実査 日経BPコンサルティング 調査第一部

【回答者属性】
性別 男性 62.7%、女性 35.8% 無回答1.5% 年齢 29歳以下 4.4%、30代 37.4%、40代 35.4%、50代 13.1%、60歳以上 9.4%、無回答 0.3%、平均 42.8歳
職業 経営者・役員 4.3%、会社員・職員 58.8%、自営業 5.3%、専業主婦 17.6%、学生 0.7%、その他 6.3%、無職 6.4%、無回答 0.5%

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