備えあれば憂いなし?!防災グッズ特集(オフィス編)

災害時の初動に本当に必要なサービスを提供――セコム

セコム情報システム 代表取締役社長 伊藤博氏

 オフィスでの災害対策は、防災グッズを常備しておくだけで、はたして本当によいのだろうか。災害は真夜中や出張先、外出中など、どんな場所でも起こる可能性がある。災害発生時の初動が重要であることは、多くの人が認識しているものの、特に“想定外”の場所で巻き込まれてしまったとき、一体どのように対応すればよいのかは、誰もが不安に思うことである。その解決策の一つとなるのが、セコムが本年9月1日から開始した「セコム初動支援サービス」だ。

 セコム初動支援サービスに先駆けて、セコム情報システムでは昨年11月より、災害時に社員や家族の安否を把握したり、業務の早期再開を支援することができる「セコム安否確認サービス e-革新きずな」を開始している。

 セコム情報システム代表取締役社長の伊藤博氏は、「阪神大震災から10年が経過し、社会的なインフラも10年前と比べると大きく変わったため、改めてセコムのノウハウやセキュリティネットワークを、社会によりよく提供できるようなサービスを見直す必要がありました。その中で生まれたのが、セコム安否確認サービスです」と語る。

 安否確認サービスの主な機能は、(1)災害対策本部の初動サポート、(2)現地情報の収集、(3)社員家族の安否確認、(4)非常呼集、(5)情報共有化、(6)家族用ファミリー掲示板“あんぴくん”の設置、(7)平常時に利用できる機能の充実化、(8)「24時間、365日」での監視体制とセキュリティ運用の実施、など。この安否確認サービスによって、事業者側は社員の安否確認や情報収集が可能となる。同時に、社員側もそれぞれご家族や災害に関する情報などを得たり、発信することが可能となる。

 「災害時、最も大切なのは情報の共有化です。2005年9月の時点では、約25万人にサービスの提供を行っていますが、利用者から『器はあるものの運用面やマニュアル面でまだ足りない部分がある』という指摘を受けました。システムは整っていても、災害時、実際に運用されなければ意味はありません。それを解決するためのサービスとして生まれたのが『セコム初動支援サービス』です」(伊藤氏)。

 セコム初動支援サービスでは、セコムがこれまで培ってきたノウハウを生かし、災害時24時間以内を目安とした初動マニュアル作成支援や電子化を行ったり、防災グッズの管理サービスを行っている。「必要なのは、本当に役に立つマニュアルです。災害時、個人でしなければならないことや、知りたい情報は様々ですが、電子化したマニュアルによって利用者が必要な情報を選択することが可能になりました」(伊藤氏)。

 また、防災グッズの在庫や有効期限の管理は、法人単位での管理となると膨大な量となる。初動支援サービスでは、防災用品の管理や補充も、“初動支援のために必要なサービス”であると考えカバーしている。電子マニュアルや、防災グッズの管理、といったことは業界初のサービスであり、災害時のよりきめ細やかな対応が実現されたといえるだろう。

 「セコム情報システムでは、ITの視点から可能な防災対策のシステム構築を行っています。特にオフィスなどでは、災害時のデータ管理やセキュリティ面での問題などが重要視されていますので、そのようなバックアップサービスなども行っていきたいと考えています」と伊藤氏は締めくくった。

防災グッズの決定版――セコム『セコム・スーパーレスキュー』

セコムグループ広報室長 安田稔氏

 災害時に必要な防災グッズとして、セコムが提案するのが「セコム・スーパーレスキュー」だ。

 セコムグループ広報室長の安田稔氏は、「昨年の新潟中越、福岡沖と各地で地震が相次ぎましたので、阪神淡路大震災と新潟中越地震で被災した、セコムの社員50名にアンケートを行い、セキュリティのプロの目からセット化した防災グッズを企画しました。その結果、セコム・スーパーレスキューは、いざというとき本当に役に立つ実用性と、震災後数日間は過ごせる高機能性を重視した、防災セットの決定版として販売を開始しました」と語る。

 セコム・スーパーレスキューには、被災経験のある社員の意見を元に厳選した、18種類のアイテムによって構成されている。

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 当初は、セコムが提供している「セコム・ホームセキュリティ」の利用者向けに販売していたが、様々な場所で反響を呼んだため、現在はホームページやセコムショップ、電話などで、ホームセキュリティの利用者以外も購入が可能となった。また、セコム初動支援サービスとも連携しているため、法人単位で購入した場合、在庫の管理や補充といった作業も不要となってくる。

 「災害時、本当に必要なものは何か」を追求したセコムのサービスは、ソフト面、ハード面とも、利用者の安心感を優先した非常にきめ細かなサービスだといえるだろう。

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