文/増田建治 SAFETY JAPAN編集長
2009年4月30日
「新型インフルエンザ」の警戒レベルがついに「フェーズ5」に
新型インフルエンザ登場を巡る多くの報道は、すでにご覧になっていることと思う。昨日(日本時間本日未明)、WHOは警戒レベルをついにフェーズ5まで引き上げた。フェーズ5とは、「複数国で人から人へ感染が進み、世界的大流行の一歩手前」という状態だ。残るフェーズは、「現実に世界的に大流行している」という、フェーズ6しかない。フェーズ6は、いわばウイルスとの世界戦争が始まった状態だ。
ここでは、現在の情報を元に、新型インフルエンザの特徴と、個人ができる対策について緊急にまとめるので、ぜひ参考にしてほしい。
新型インフルエンザは当初「豚インフルエンザ」とされていた。実は、新型インフルエンザ発生の機序は、すでに判明している状況だった。豚は、ヒトインフルエンザにも、鳥インフルエンザにも感染する。豚がこの両方に同時に感染した場合、ある確率で、双方のウイルスが遺伝子を交換し、本来人にはほとんど感染する力のない鳥インフルエンザウイルスが人から人への感染力を獲得し、そのウイルスが豚から周囲の人間に感染して、新型インフルエンザが発生するとされていたのだ。
このため、危険なのは「H5N1」という強毒性の鳥インフルエンザウイルスが新型インフルエンザ化することで、これによって、感染力が強く致死率の高い危険なウイルスが誕生するという事態が懸念されていた。
したがって、発生の危険性が高いのは、ヒトと鶏と豚が同じ建物内で生活するような文化を持つ地域、具体的にはアジアの一部の国と言われていた。
しかし、今回のウイルスは、鳥インフルエンザウイルス由来ではなく、弱毒性の豚インフルエンザウイルス由来の「H1N1亜種」とされ、発生したのもメキシコと推測される。
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