第4回
人口大国が「食」を食べ尽くす
文=田中 栄、馬渡 晃
2008年4月1日
肉の消費拡大が穀物不足を加速する
「食」を輸入に頼らざるを得ない日本。それを支える世界の食料事情は、これからどうなっていくのか?
まず近年、高騰が著しい小麦やトウモロコシなどの穀物を見てみよう。実は、世界の穀物生産は、これまでほぼ一環して増加してきた。小麦、飼料用穀物、米の合計値を見ると、2006年の総生産量は、10億tあまりにもなる。
ただし耕作面積は1960年以降、ほとんど増えていない。食料の増産は畑の単位面積あたりの収量(単収)を高めることで賄ってきた。
そのけん引役となっていたのが、いわゆる「緑の革命」だ。種子の品種改良や効率的な化学肥料の開発、土壌改良技術の急速な進歩などが、収量の増加を支えてきた。しかし、こうした栽培技術の革新による単収の伸びも、鈍化の兆しを見せている。1960年代は年率3%と高い値を示していたのに対し、70年代以降は徐々に伸び率が下がり、90年代では2.1%にまで低下している。
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