ロス率1位はインド、最も低い国はオーストリア
調査が実施された国は、北米、欧州、アジア太平洋地域の32カ国。2007年1月から7月までの期間で、売上高に対するロス率がもっとも高かったのは、インドの2.90%。続いて、タイ1.65%、米国1.52%とワースト3が続く。
逆に、もっともロス率が低かったのは、オーストリアの0.94%で、その後をスイスの0.96%、アイスランドの1.00%が続いた。日本はそれに続き、下から4番目。ロス率は1.04%だった。
一見、日本は優秀なようにも思えるが、経済規模からロス額を考えるとバカにならない。インドのロス率はワーストワンとはいえ、ロス額でいうと23億7900万ドル(約2760億円)※だが、日本は経済が大きいので、ロス額は96億4300万ドル(約1兆1186億円)にも達する。
※ 2007年7月1日付けの為替レートを使用
これを各世帯の負担に換算すると、1世帯が1年間に190.05ドル(2万2046円)負担していることになる。単純に考えるなら、2万円相当のサービス券が、顧客ではなくロスに消えているというわけだ。
2007年 国別平均ロス率(%)
ロスの半数が万引き被害
32カ国の小売業における2007年のロスの総額は、986億ドル(11兆4000億円)。売上高の1.36%にあたるが、問題は、このうち顧客による窃盗、いわゆる万引きが、415億400万ドル(4兆8144億6400万円)で、ロスの中で最も多く、全体の42.0%になることだ。
しかも日本だけを見ると、顧客の窃盗は57.1%で、ロスの半数以上が万引き被害という現状が見えてきたのである。この比率はインドの50.2%よりも高く、調査対象国の中で最も多い。
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