検証 ガラスの防犯性能 「網入りガラス」は防犯用ではない 「強化ガラス」は硬いがもろかった

予算と性能のバランスを考えて

 窓の防犯性能を高めようと思ったら、できれば防犯ガラスを採用したい。しかし、予算が見合わないこともある。実験で使った防犯ガラスは、830mm×1639mmのサイズで1枚3万3000円だった。フロートガラスに防犯フィルムを張ったものは同様に1枚2万6000円だった(いずれも材料価格)。

 予算的に厳しくすべての窓に防犯ガラスを採用するのが難しい場合には、人目に付きにくいなど狙われやすい場所に絞って防犯ガラスを使用する手もある。また、開口部の防犯性を高めるには、ガラスを強くするだけではなく、補助錠を付けるなど総合的な対策が必要なことも覚えておきたい。

実験結果のまとめ

●強化ガラスと網入りガラスは、ガラス破りに耐える性能を期待できない
●住宅用ガラスの防犯性能は「穴の開けにくさ」で差が出る
●防犯ガラスは貫通に対して非常に強いことが確認できた。防犯フィルムも効果があった
●予算が限られる場合は、狙われやすい部分を優先的に強くする方法もある
●網入りガラスを使わなければならないときには、防犯ガラスと組み合わせることもできる

■GENBA検証隊

大塚正彦(写真左)=正屋デザインシステマ代表。ハウスメーカーの商品開発などを経て独立。住宅設計などを手がける岡本牧子(写真中)=正屋デザインシステマ。ハウスメーカーの設計を経た後、現職

金氏泰彦(写真右)=フェイス・フォー代表。ハウスメーカーで構造・性能分野を担当の後独立。構造設計などを手がけるこの3人に、細谷陽二郎、西山裕子(以上2人本誌)を加えた5人でGENBA検証隊を構成

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