特集:
検証 ガラスの防犯性能
「網入りガラス」は防犯用ではない
「強化ガラス」は硬いがもろかった
5種類のガラスを使い「ガラス破り」に対する強さを検証

「防犯ガラス」はほかのガラスに比べてどのくらい破りにくいものなのか?「強化ガラス」や「網入りガラス」に防犯性能は期待できるのか?日経ホームビルダー誌の「検証!住宅性能」で活躍する「GENBA検証隊」が、5種類のガラスをはめた実物大の建具を使い、今回は「ガラス破り」に対する強さを検証した。

企画・構成/日経ホームビルダー、写真/安川 千秋、イラスト/山井 淳一
2005年8月24日

窓は泥棒に狙われている

 住宅への侵入手口で最も多いのは窓ガラスを割って入る「ガラス破り」だ。こうした背景からか、開口部の防犯性に対する住まい手の意識も高まっている。

 普段、住宅の設計を手がけているGENBA検証隊のメンバーの一人は「強化ガラスや網入りガラスを使うことで防犯性を高めてほしい」と住まい手から要望されたことが何度となくあると証言する。どちらも「防犯性の向上」を狙った部材ではない。しかし、説明しても理解してもらえないことがあるのだという。

 「ガラス破り」という侵入手口に対して「泥棒が自分の体が通るくらいに大きくガラスを割って侵入するもの」と思っている住まい手もいる。だから「割れにくいガラス」を使えば、防犯性は高まると考える。強化ガラスや網入りガラスを望んだのは、名前や見た目から割れにくそうだと感じたからかもしれない。

ガラスの実力を知るため実際に壊してみた

 実際の「ガラス破り」では、泥棒は窓ガラスに手が入る程度の穴を開け、クレセント錠を外して侵入するケースが多い。手が入る大きさの穴を短時間で開けられなければ、侵入は困難になる。つまり、防犯性を高めるためには、ガラスの「割りにくさ」だけでなく「穴の開けにくさ」も重要な要素になるわけだ。

 そこで、実際にガラスを壊して「割りにくさ」と「穴の開けにくさ」を確かめてみることにした。

 用意したガラスは、

(1)一般的なフロートガラス(厚さ5mm)
(2)網入りガラス(厚さ6.8mm)
(3)強化ガラス(厚さ5mm)
(4)フロートガラス(厚さ5mm)に防犯フィルムを張ったもの
(5)防犯ガラス(2.5mmのガラスの間にフィルムを挟んだ合わせガラス)。

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