能登地震で改めて注目、地震空白域とBCP 2007年3月25日に発生した能登半島地震は、過去400年間、マグニチュード(M)7級の大地震が発生したことのない空白域で起こった。そして、この地震は日本に安全地帯はないことを浮き彫りにした。こうした大地震や自然災害、テロなどの危機に瀕しても企業が事業を継続できるように行動計画を作るBCP(事業継続計画=Business Continuity Plan)が最近、注目を集めているが、地震の空白域など実質的には存在しないことが改めて明らかになり、企業も大地震のBCP対策を見直す必要がありそうだ。

取材・文/吉村 克己
2007年4月2日

 3月25日の午前9時42分に石川県能登半島沖で発生した地震は専門家たちを驚かせた。発生当初、マグニチュード(M)は7.1と推定されたが(現在はM6.9に訂正)、過去400年間、この地域でM7クラスの大地震は発生した記録がなかったからだ。

 気象庁の発表によると、今回の地震の北東側では1729年にM6.6~7、1993年にM6.6の地震が発生しているが、能登半島およびその周辺では1600年以降、M7を超える地震は知られていない。改めて日本に地震の空白域など存在しないことを見せつけた。

 石川県七尾市と輪島市、穴水町では震度6強、石川県志賀町、中能登町、能登町では震度6弱を記録し、輪島市で女性が倒れた石灯籠の下敷きとなり亡くなった。

 4月1日現在で、重傷者は28人、軽傷者は269人。県別の負傷者は石川県279人、富山県13人などだ。住宅被害は石川県で2249件、内訳は輪島市で全壊272件、半壊23件、一部損壊172件、続いて穴水町では全壊16件など、七尾市では全壊14件などと、輪島市に被害が集中した。

 ライフラインの被害は石川県内で最大11万戸、富山県内で約5万戸が停電したが、翌26日午後4時50分には輪島市の最後の7戸が復旧し、全面復旧した。原子力発電所は使用済み燃料プールの水がわずかに飛散した程度で異常はなかった。

 水道は輪島市の470世帯でいまも断水中。通信は発生当日、一部で固定電話、携帯電話がつながりにくくなったが、25日中に発信規制などはすべて解除された。

 交通は、のと鉄道七尾線が一時運転を中止していたが、30日始発から運転再開。JRは七尾線でレールの浮き上がりや信号ケーブルの損傷などが発生したが、26日始発から運転再開。他の路線は25日に運転再開。航空機も26日から運航再開した。

 震度6強という揺れの割にはライフラインへの影響は少なかったが、道路は被害を受けた。能登有料道路は通行止め。国道249号・156号ではガケの崩壊や、路肩の決壊などが起き、通行止めや片側交互通行が続いている。自動車の通行にはしばらく支障が出そうだ。

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