<マンションの防災・防犯>地震で恐い家具の転倒、その固定法は
家電機器などの固定方法
家電機器は、様々な形状・構造があるため、基本的にはメーカーが推奨する方法に従うことが望ましい。参考までに、図10に、冷蔵庫とテレビの転倒防止方法の例を示す。
図10 家電機器の固定


各種固定方法の比較
家具の各種固定方法の効果を図11に模式的に示す。図では、家具の振動台実験に基づいて、L型金具、ベルト式、突っ張り棒、ストッパー式、マット式の5種類の器具について、倒れやすさと滑りやすさという二つの視点から、その効果をランク分けしている。
図11 各種固定方法の比較(参考 5)


振動台での実験は、ビス止めされる家具天板や壁は十分に強く、突っ張り棒で使われる天井は十分に固いという条件で行われた。家具や取り付け条件が変われば、効果が違ってくる可能性はあるが、各器具の特徴をつかむのに役立つだろう。
各図に示したように、器具の効果は床の材質によっても異なり、器具を使うことによって、むしろ家具が倒れやすくなる場合もあるので、固定工法を選ぶ際には、注意が必要である。
以上のような固定方法のほかに、家具の転倒による負傷を防ぐために配置を考慮する必要(図12)や、避難路をふさがないように配慮する方法(図13)なども考えられる。
図12 就寝部分の危険性

図13 避難通路の危険性


|
参考 1 水村一明 他2名:地震時における家具類の転倒・落下物による負傷者の実態-宮城県北部を震源とする地震及び平成15年(2003年)十勝沖地震における負傷者データの分析-、日本地震工学会・大会、pp.170-171、2004梗概集 2 日本建築学会:阪神淡路大震災 住宅内部被害調査報告書、1996年9月 3 金子美香・田村和夫:地震時の高層住宅からの避難行動と室内被害に関するアンケート調査-2005年福岡県西方沖地震を対象として-、2005年度日本建築学会関東支部研究報告集、pp.109-112、2006年3月 4 今井孝 他2名:地震時における家具類の転倒・落下防止対策における都民の現状と今後の課題-2100人を対象とした都民アンケート調査結果から-、日本地震工学会・大会、pp.172-173、2004梗概集 5 金子美香・中村豊:家具転倒防止器具の振動台実験、日本建築学会大会学術講演梗概集、pp.437-438、2005年9月 |
上記の記事「地震で恐い家具の転倒、その固定法は」は、『日経アーキテクチュア』ムック、「すぐに役立つマンション管理ガイド」防災・防犯編(2006年12月発行)から掲載した記事です。
同ムックは、大地震や浸水などの自然災害、火災・停電・断水・エレベーター停止といった事故、空き巣・強盗などの犯罪からマンション居住者の生命と資産を守るために、管理組合関係者は日常からどのような対策をしておくべきか、また、いざというときにはどのように行動したらよいのか ―― 先行事例のケーススタディーと豊富な資料、識者の見解を、豊富な写真と図表でわかりやすく解説したマンション管理関係者必携のガイドブックです。
このムックは、好評をいただいています「すぐに役立つマンション管理ガイド」シリーズの第3弾です。このシリーズには第1弾「運営から修繕、建替えまで」、第2弾「資産を守る実践編」があります。
マンション管理・マンション運営のヒントとなる情報は、弊社のWebサイト「マンション管理新時代」でも提供しております。
同ムックは、大地震や浸水などの自然災害、火災・停電・断水・エレベーター停止といった事故、空き巣・強盗などの犯罪からマンション居住者の生命と資産を守るために、管理組合関係者は日常からどのような対策をしておくべきか、また、いざというときにはどのように行動したらよいのか ―― 先行事例のケーススタディーと豊富な資料、識者の見解を、豊富な写真と図表でわかりやすく解説したマンション管理関係者必携のガイドブックです。
このムックは、好評をいただいています「すぐに役立つマンション管理ガイド」シリーズの第3弾です。このシリーズには第1弾「運営から修繕、建替えまで」、第2弾「資産を守る実践編」があります。
マンション管理・マンション運営のヒントとなる情報は、弊社のWebサイト「マンション管理新時代」でも提供しております。
この連載のバックナンバー
- 緊急提言 「新型インフルエンザ」感染地域が急速に拡大中 あなたと家族を守る「3つのポイント」+「1」 (2009/04/30)
- 3月リンク集:オフィスセキュリティ (2009/04/01)
- 2月リンク集:身近にある危機 (2009/03/01)
- 1月リンク集:米国と日本 (2009/01/30)
- 12月リンク集:歳末の防犯・防災 (2008/12/25)


