<マンションの防災・防犯>地震で恐い家具の転倒、その固定法は

3 家具の転倒防止対策

固定すべき家具の優先順位

 住宅内にはたくさんの家具があり、どれから先に対策をとればよいか悩む場合も多い。そこで、以下に、優先的に対策を取るべき家具を示す。

 ・[高さ/奥行き]の比の大きい家具(目安として、[高さ/奥行き]が4以上)
 ・食器棚のように、収納物が落下・飛散すると危険な家具
 ・就寝部分に転倒・落下する危険性のある家具
 ・避難通路となる扉の周辺にある家具
 ・和タンスのように、上下二段に分割されている家具
 ・台の上など高いところに設置されており、落下する危険性のある家具

 以下では、家具を壁にビスで固定する方法から、壁や家具に傷を付けずに済む固定方法、家具配置の工夫など、さまざまな対策を紹介する。

上下段の家具の固定方法

 上下段に分かれている家具では、「ダボ」と呼ばれる凹凸部をかみ合わせて、上段が滑り落ちないつくりになっていることが多い。

 しかし、ダボは大きな揺れに耐えられるものではなく、大地震時には、上段が落下する危険性がある。上段と下段はしっかり固定することが望ましい。

 固定方法としては、家具の側面を金物でつなぐ方法や、家具内側から上段の底板と下段の天板をボルトで固定する方法などがある。

【別掲記事】

■転倒防止策に関するアンケート
都民の約72%が対策とらず

 地震時に家具の転倒が危険だということは分かっていても、実際に転倒防止対策を取っている人は多くない。東京消防庁が、都内の居住者に対して、家具の転倒防止対策に関するアンケートを実施したところ、「家具転倒防止対策を実施したい」と考える人が76.6%だったのに対して、実際に何らかの対策を取っている人は27.8%に過ぎなかった。

 実施していない理由を図6に示した。壁や家具に傷をつけることや、見た目が悪くなることに抵抗のある人が多いようである。

図6 家具の転倒防止対策をとらない理由
タンスについて(複数回答)




この記事は、『日経アーキテクチュア』ムック、「すぐに役立つマンション管理ガイド」防災・防犯編(2006年12月発行)から掲載した記事です。

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