熟年離婚の危機管理(第1回)

山崎 俊輔 氏/フィナンシャルプランナー、1級DCプランナー
2006年12月4日



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 「熟年離婚」という言葉をよく目にするようになりました。2007年4月から、離婚時の年金分割が可能になり、これを機に特に団塊の世代を中心に離婚件数が増えると予想されているものです。女性誌に大きな見出しとなっていたり、夕食時のドラマで話題になっていたり、気になっている人も多いのではないでしょうか。   

 一方で、「離婚時の年金分割」の仕組みをきちんと把握している人はまだ少ないようです。手軽で便利な制度だと軽く考えている女性がいるかと思えば、切り出されたら一生の終わりだと過度に悲観的にとらえている男性もいます。こうした制度は女性に有利だが、男性にとっては踏んだり蹴ったりだと思っている人もいるようです。しかし、これらはすべて適切な理解とは言えません。

 これから数回にわたって、「離婚時の年金分割」(以下、離婚分割)の制度の概要をご紹介します。どういった制度なのか概要を正しく理解することで、どのように利用することが夫婦双方にとって望ましいあり方なのかを考えていければと思います。必ずしも「熟年離婚」がトクであるとは限りませんし、結婚生活を続けていくことが正解であるとも言い切れません。しかし、そういった問題が起きたとき、きちんと危機管理ができる知識を持っておくことは大切ではないでしょうか。結婚している男女の「基礎知識」として離婚分割について考えてみてください。

 それでは最初に、離婚分割について簡単な質問をします。この中で「○」つまり正しいものはいくつあるでしょうか?

(Q1)自営業者の夫婦も離婚分割ができる

(Q2)離婚すれば夫の厚生年金を2等分してもらえる

(Q3)離婚分割は市区町村の役所へ出す離婚届と一緒にできる

(Q4)夫が60歳になってから離婚すれば、自分もすぐ年金が受けられる

(Q5)再婚すると離婚分割した年金は消滅し、新しい夫の年金で暮らす

(Q6)会社の企業年金や個人年金保険なども分割できる

 少し立ち止まって、それぞれの設問に○か×か、考えてから次のページに移動してみてください。

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