企業の防災ツールをチェックしろ

自然災害の発生時に役立つ防災ツール(2)

 不幸にも、震災によって建物が使えなくなった場合、臨時の避難施設や救護施設が必要になってくる。

 船山は、ブース内に避難用のテントを設営し、発電機搭載の投光機、プロパンガス用のガスレンジなどの防災、避難用品とともに展示した。このテントの特徴の一つは、ジョイント部に、内側、外側とも止水ファスナーを使っていること。従来品に比べて耐水性、気密性が高くなっている。

 外側が明るい黄色、内側が白という配色にも工夫がある。

 「内側を白にしたのは、テント内部でも自然の色で見えるようにするため。けが人や病人が出た場合、医師が患者の顔色を見たり、出血を確認したりするときに役立つ」と担当者はその利点を説明する。

 災害時には、こうした避難施設や救護施設は、社員のみならず地域住民にも役立つものと期待したい。企業の社会的責任が重視されている現在、こうした施設を用意して、広く地域に役立てることが、ひいては企業価値を高めることにつながるだろう。

船山のテントはユニット式になっており、複数のテントをファスナーでつなぐことにより、大人数の収容にも対応できる

 自然災害は地震ばかりではない。意外と忘れられがちなのは落雷による被害だ。雷対策としては、避雷針のほかに、電源プラグと差し込み口の間にセットする避雷器が知られているが、それだけでは対策は不十分と語るのは、イメージワンの担当者である。

 「重要な情報機器は、雷の直撃を受けても停止させるわけにはいかない。そのためには、構内配線の入口や配電盤など、何重にも防護措置を施す必要がある」

 同じ自然災害でも、地震に比べて落雷は被害を受ける範囲が狭い。他社は通常どおり操業しているのに、自社だけがストップするという可能性が高く、取引先や顧客の理解を得にくい状況に陥ってしまう。これでは、企業の信用性を大きく損なう恐れがある。地震だけでなく、落雷にも十分な対策が必要だと言えよう。

避雷器は、世界トップクラスのドイツ製の製品を扱う(イメージワン)

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