「危ない部下」への対処法(後編)

     【別掲記事】

■「割れ窓」は会社の危機を映す鏡
社員の「問題行動」は見逃すな

齋藤ウィリアム氏は「割れ窓」への取り組みを強調

 「割れ窓(ブロークンウィンドウ)理論」とは、「ある建物で割られた窓ガラスを放置すると、残りの窓ガラスも割られ、やがて建物全体が崩壊する」という理論で、米国のジョージ・ケリング博士が提唱した。

 90年代、治安の悪化した米・ニューヨーク市で、当時のジュリアーニ市長は、この理論を採用した。

 そして、地下鉄の落書きなど軽微な犯罪に徹底して取り組むことで、殺人などの重大犯罪の削減に成功。割れ窓理論も注目を集めた。

 この理論を企業経営に取り入れる動きが進んでいる。会社をめぐる小さなほころびは、やがて大きな被害をもたらす可能性を秘めている。例えば、「オフィス内にゴミが落ちていても拾わない」「服装が乱れている」などの社員の振る舞いが、いつしか業績にマイナスの影響をもたらす。

 ジュリアーニ流のセキュリティ・コンサルティングを手掛けるジュリアーニ・セキュリティ&セーフティ・アジアの齋藤ウィリアム会長兼CEOは、「経営者は会社にとっての『割れ窓』を見つけたら、人任せにせずにすぐに取り組むべき。小さい課題でも丁寧な取り組みを続けることで、会社は良くなっていく」と強調している。

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