THE・Winnyパニック


流出ファイルに本名が…

 AntinnyはZIPファイルやスクリーンショットを作るときに、お決まりのルールでファイル名を決定する。ウイルスのしわざであることを示す特有の言葉と、Windowsログオン名をファイル名に含めるのだ。

 Antinnyが使う“特有の言葉”は「キンタマ」「仁義なきキンタマ」「欄検眼段」など。ZIP ファイルなら「[仁義なきキンタマ]××××のドキュメント.zip」。スクリーンショットなら「[欄検眼段]××××のデスクトップ.jpg」といった名称で公開される(××××はログオン名)。

 Winny上でこうしたファイルを検索すると、意外にもログオン名を本名にしているユーザーが多いことが分かる(図24)。また、スクリーンショットの壁紙には家族の写真なども見受けられる。それだけで本人は特定しづらいし、具体的な被害にはつながらないかもしれないが、部分的にでもプライバシーが漏れているのは確か。重大な情報流出事件ばかり報道されるが、このような“プチ流出”はそれより圧倒的に多い。

図24 スクリーンショットのファイル名には、Windowsのログオン名が埋めこまれる。Winnyでさらされたスクリーンショットを調べてみると、なかには本名らしきログオン名まで見受けられた。知り合いに脳天気なWinny利用者がいたら、この画面を見せてやってほしい

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 誌上体験は以上だ。WinnyとP2Pの仕組み、ウイルス感染と情報流出のプロセス、そしてウイルス対策ソフトの常駐機能をオフにせざるを得ないWinnyな人々の行動心理をお分かりいただけただろうか。再び読者諸兄姉に問いかけよう――それでもあなたはWinnyを使いますか?

日経パソコン(2006年4月24日号)
日経パソコン(2006年4月24日号)


 上記の記事「ザ・Winny パニック!」は,『日経パソコン』2006年4月24日号に掲載された特集です。
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