特集:
「IIJメールセキュリティセミナー」レポート
凶悪化、高度化する「迷惑メール」の最新動向と対策

 2005年7月13日(水)、インターネットイニシアティブ(IIJ)は「IIJメールセキュリティセミナー」を東京の本社で開催した。昨今、問題が深刻化している「迷惑メール」について、同社と技術提携している米MX Logic社のCTO(最高技術責任者)から最新動向を伝えると同時に、東芝インフォメーションシステムズが採用した「IIJ迷惑メール対策ソリューション」などについて解説があった。

取材・文/ナッツコミュニケーション、山田久美、編集部 写真/佐藤久
2005年7月25日

迷惑メール「凶悪化」の現状と対策

 まず最初に、演壇に立ったスコット・チェイシン(Scott Chasin)氏は、MX Logic社の立ち上げメンバーであり、CTO(Chief Technology Officer)である。MX Logicは、コロラド州デンバーを本拠地とするソフトウエア企業で、主に迷惑メール(迷惑メール)やウイルス感染の対策に関するソリューションを自治体や企業向けに提供している。今回はそうした深いノウハウと豊富な知識を元に現状のメールを取り巻く状況を解説した。

MX Logic, Inc
Chief Technical Officer
Scott Chasin 氏

 「現在、迷惑メールは大変な問題になっています。米国では、企業が受信するメールの70%から80%は迷惑メールであると言われています」とチェイシン氏は口火を切った。

 「あるインターネットサービスプロバイダ(ISP)は、迷惑メールは減少傾向にある、と発表しています。しかし、フィルタリングをかけているために企業の受信箱に入ってくる数が減ったのであって、ネットワーク上を行き交う迷惑メールの数そのものは増え続けているのです。ネットワーク上にこのような迷惑メールがまん延していることによって、インターネットの効率を全体的に下げていることは確かです」。

 メールをフィルタリングして、迷惑メールだけを排除する方法は、ある程度の効果はあるが完全とはいえない。「スパマー」と呼ばれる迷惑メールの送り手は、なんとかフィルタリングの編み目をかいくぐろうとして、迷惑メールの送信方法やプログラムの中身を日々進化させている。そのスピードは、迷惑メール対策よりもずっと早いのだ。

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