Sony BMGコピー防止機能付き音楽CDが招いた大問題

欧米に続き日本でもCCCDが登場
米国では消費者の大きな反発に

 CCCDが最初に注目されたのは、2000年のことだ。当時、欧州でもっとも音楽の違法コピーが問題視されていたドイツのBMGが、約10万枚のCCCDを「市場テスト」という形で販売した。ところが出荷してまもなく、購入者からカーステレオや普通のCDプレーヤーで正常に再生できないという苦情が相次ぎ、出荷されたCCCDの3~4%は実際に返品された。

 その後、BMGは何度かテストを重ねた上で、2001年にかけて人気アーティストの作品をCCCDとして発売した。しかし、それらはいずれも消費者からの苦情を受け、消費者に対して通常の音楽CDに交換することを余儀なくされた。

 このときBMGが採用したコピー防止技術は、イスラエルのMIDBAR社(現在は米国のMacroVision社に買収された)の「CDS-100」というものだった。CDSはMacroVision社が現在も開発を続けており、大手レコード会社のEMIはCDSの最新バージョンを使ったCCCDを現在でもリリースしている。

 一方、世界一の音楽市場を誇る米国でCCCDが登場したのも、ドイツと同じ2001年だった。ただし、米国の場合は正式な市場投入ではなく、CCCDであることを消費者に知らせず市場テストを行っていたのだ。

 具体的には、2001年末に大手レコード会社のUniversalがCDS-100の次期バージョン(第2世代)である「CDS-200」を採用したCCCDを正式に市場投入。これを受け、EMIやWarnerといった大手メジャーが相次いで、「ここ1~2年の間にすべてのタイトルをCCCD化する」という発表を行った。当時の音楽業界の動きを見る限り、CCCD導入は全世界的な潮流になるはずだった。

 ところが、消費者の意見が強い米国では、こうしたレコード会社の動きに大きな反発が生じた。その結果、2002年以降になっても、なかなかCCCDタイトルが増えなかったのである。

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