どん底からの復活!
倒産から復活!
這い上がった男たちが見出した真実
企業にとって最大のどん底は倒産だ。社長自らが苦悶するのはもちろん、社員、顧客、取引先、銀行に対し多くの罪を作ることになるからだ。
しかし、うつむいていても始まらない。
必死で再起する人間ドラマを追った。
這い上がるエネルギーは家族の顔、仲間の顔
感謝の思いを胸に歩む

倒産を決意した日のことは、今もはっきり覚えています。
2002年7月13日、土曜日に携帯電話が鳴りました。
「申し訳ない、私の力不足で……」
師と仰ぐ人のその言葉を聞いた瞬間、もうやめにしよう、と覚悟しました。
当時、私の会社は資金ショートの危機にあり、彼は勤め先のオーナーに資金援助を頼んでくれていた。が、説得できずにいる、という電話でした。
このままでは、大事な友も師匠も全員失ってしまうと思った。資金繰りに追われるようになって2年、これから私はもっと姑息なことをするだろう。融通手形を振り出し、消費者金融に手を出し、仲間に金を無心して回る……。
それをしてはいけない。
8月12日、受任通知を発送。そして9月に自己破産を申請。
日を追うに連れ、自責の念に苦しめられました。家族や友人にこんなに迷惑を掛けて、なんてことをしでかしたのか、と。雇われ営業マンとして街を歩きながら、よく涙を流したものです。
その間、随分、周囲の人たちに支えてもらいました。「頑張れ」などと言わず、優しく見守ってくれた妻。折に触れて、「朴さんを励ます会」といった名前の食事会を開いてくれた、昔の経営者仲間たち……。
05年4月、IT支援サービスを手掛ける個人事業主として独立しました。
再起のエネルギーになったのは、やはり、家族の顔、仲間の顔。「支えられている」という実感です。
倒産の原因は、私の見栄です。調子のいい時に過剰投資して、しかし、それらの投資は、お客様に提供する“質”の向上につながっていなかった。「CS(顧客満足)」なんて口先だけで、結局は自己満足だったのです。
今の商号の「カムサ」は、韓国語で「感謝」を意味します。自分を支えてくれた人々、そしてお客様への感謝の気持ちを忘れずに、これからの人生を歩んでいきたいと思います。
(談)
倒産直後、よく歩いた並木道で1962年、名古屋市出身。高校卒業後、父の創業した電気工事会社に入社。94年、社長就任。2002年、会社を整理。
05年4月、個人事業として「カムサ」を創業
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