インターネット社会はセキュリティ問題を克服できるか
パネルディスカッション参加者
- 金子 郁容 氏(慶応義塾大学大学院 総合政策学部 政策・メディア研究科教授)
- 佐々木 かをり 氏(イー・ウーマン代表取締役社長、ユニカルインターナショナル代表取締役社長)
- 村上 輝康 氏(野村総合研究所 理事長)
- 山口 英 氏(内閣官房情報セキュリティ補佐官、奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科教授)
- 田中 芳夫 氏(マイクロソフト 業務執行役員 最高技術責任者 代理 セキュリティ責任者)
司会
- 山根 一眞 氏(ノンフィクション作家)
![]() 金子 郁容 氏 (慶応義塾大学大学院 総合政策学部 政策・メディア研究科教授) |
![]() 佐々木 かをり 氏 (イー・ウーマン代表取締役社長、ユニカルインターナショナル代表取締役社長) |
![]() 村上 輝康 氏 (野村総合研究所 理事長 |
![]() 山口 英 氏 (内閣官房情報セキュリティ補佐官、奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科教授) |
![]() 田中 芳夫 氏 (マイクロソフト 業務執行役員 最高技術責任者 代理 セキュリティ責任者) |
![]() 山根 一眞 氏 (ノンフィクション作家) |
セキュリティ問題が解消される日は来るのか?!
インターネットの爆発的普及のあとに顕在化してきたセキュリティ問題。果たして、私たちはこの問題を乗り越えることができるのか。
まず、司会を務める山根一眞氏がインターネットを「技術で始まったものが、いまでは社会・人生そのものに関わる存在となっている」と指摘。「普及のあとに現れたセキュリティ問題をどう考えればよいか、セキュリティ問題のためにインターネットが使えなくなるという日が来ることはないのだろうか」と質問を投げかけた。
マイクロソフトの田中芳夫氏は、インターネット普及のスピードの早さを指摘しつつ、OS(オペレーションシステム)を開発・販売する企業としてセキュリティ対策について次のようにコメントした。
「新聞、電話、テレビにしても、登場から普及率10パーセントに至るまでには、十数年から何十年という期間を要しています。これに対して、インターネットはわずか5年。これほど普及が早いと、どうしても技術が先行してしまい、利用者の意識が追いつかないものです。もちろん、セキュリティ問題につまずいて、これほど便利で素晴らしいインターネットをなくすわけにはいきません。

セキュリティを守るレベルとしては、OSで守るもの、アプリケーションで守るもの、利用者が守るものと、色々なものがあるはずです。いまは、それをじっくり検討する時期にさしかかったといっていいでしょう」(田中氏)。
奈良先端科学技術大学院大学の教授である山口英氏は、内閣官房情報セキュリティ補佐官も務める立場から、対策が一歩遅れたことを認めつつ、セキュリティ問題に対する国の取り組みについて、こうコメントした。
「対策を講じる上で重要になるのは、国がどこまで口を出すべきなのか。そしてどこまでを個人や企業に任せるかといった“案配”だと考えます。インターネットは、これまでなかったタイプのメディアなので、どこでコンセンサスを得るかが問題となってくるでしょう」(山口氏)。

山口氏によれば、いまは技術が成熟していくと同時に、モラルや意識が向上していく最中であるという。セキュリティ問題は、その「過渡期」に発生したものだというとらえ方だ。個人情報漏えいやクレジット詐欺といったセキュリティ問題も、近い将来に解決すると山口氏は強調した。
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