スパイウエアを捕まえろ!

スパイの手配書を更新

 次に行うのは定義ファイルのチェックだ。定義ファイルは、迷惑ソフトのいわば“指名手配書”。メーカーがちまたに流布する迷惑ソフトを収集・分析して作成したカタログで、対策ソフトはこの“手配書”を参考に迷惑ソフトを検出する。ウイルス対策ソフトでも定義ファイルを使うが、スパイウエア専用ソフトも基本的な仕組みは同じだ。スパイウエアもたびたび新顔が登場するため、定義ファイルは随時更新されインターネットで配信されている。

 Spybotでは、インターネットに接続した状態で「アップデータを検索」ボタンをクリック。「アップデータ」部分に更新プログラムのリストが出た場合は、更新が必要だ。各項目にチェックを入れて「アップデータをDownload」ボタンをクリックする。

日本語化された。文字化けすることもあるが、Spybotを再起動すれば直る。「アップデータを検索」をクリックして、最新の定義ファイルがないかチェックしよう
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新しい定義ファイルがある場合、この画面の下に一覧表示される(今はない状態)。あった場合は「アップデータをDownload」ボタン(左上)をクリックして更新する。左側のカテゴリーで「アップデート」を選べば、随時この画面でチェックと更新が可能だ
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 これで前準備が完了だ。「検索&修正/削除」の画面を開いて「スキャン開始」ボタンを押すと、手配書にあるスパイウエアが検出される(次ページの図)。検出にかかる時間はハードディスク(HDD)のデータ量によって変わる。120GB中25GBを使用したHDDで3分ほどだった。

出ても驚かないこと

 スキャンが終了すると、検出済みのスパイウエアが一覧表示される。「問題個所を修正/削除」ボタンを押すと、チェックの入った項目が削除される(下の図)。スパイウエアの中には、まっとうなソフトウエアと違ってアンインストールの手段がないこともある。その場合はこうしたスパイウエア対策ソフトで強制的に削除するしかない。

■Spybotでスパイウエアを探して削除

左のカテゴリーで「検索&修正/削除」を選び、「スキャン開始」ボタンをクリック。ちなみにハードディスク120GB中、使用領域が25GBのパソコンでは約3分でスキャンが終了した
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いくつかのスパイウエア(と総称されるもの)が検出された。 「問題箇所を修正/削除」を押すとチェックの付いた項目が削除される。 初期設定ではすべての項目にチェックが入っている。種類が表示されるので、Cookieだけは残すといった処理も可能だ
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 スパイウエア(と総称されるもの)がいくつ検出されるかは“日ごろの行い”次第だ。危ないネットサーフィンを続けていれば何十、何百と検出されてもおかしくない。ただ、無害なCookieがスパイウエアとみなされるケースもあるので、ひとつふたつ検出されても慌てないこと。この点がウイルス対策と大きく違う。何百とあっても、本当に有害なものはごくわずかだったりする。

 専用ソフトで検出されるスパイウエアの数は多すぎて、どれが悪質なのか、一体どれを削除すればいいか判断に迷う。個々の対策ソフトで表示される説明や(無償版は英語)、メーカーのWebサイトなどの情報を元に自分で判断するしかない。ウイルス対策ソフトは日本語のWebサイトでの情報提供がしっかりしているため判断が付きやすいが、無償版ソフトはその点で敷居が高く上級者向けだ。

 エイヤッと全部削除すると、アドウエアのインストールを利用条件にしたフリーソフトが使えなくなるなど、トラブルも起こりかねない。トラブルを避けるため、検出・削除の前に、Windowsの「システムの復元」機能で復元ポイントを作っておくのも一つの手だ。Spybotの初期設定では、削除ボタンを押すと「Creating System Restore Point…」とメッセージが出て、自動的に復元ポイントを作れる。

日ごろの行いをプラス

 こうした対策ソフトがあるとはいえ、やはり大事なのは“日ごろの行い”だ。得体の知れないフリーソフトのインストールでは、使用許諾書をよく読んで慎重に行う。“危ないネットサーフィン”の最中に現れるポップアップ画面や無法地帯の掲示板、スパムメールのリンクをむやみにクリックしない用心深さも大切だ。

 もちろん、大前提としてウイルス対策がある。Windows Updateでセキュリティホールをふさぎ(許諾を得ずにセキュリティホールを突いて侵入するスパイウエアもある)、最新版の定義ファイルでウイルス対策を行う。そうしたうえで“日ごろの行い”に気を付けることが、スパイの侵入を未然に防ぐ心得である。

■スパイウエア対策の基本的な心構え

一.Windows Updateをかけてセキュリティホールをなくす
一.ウイルス/スパイウエア対策ソフトの常時監視を有効に
一.フリーソフトのインストールは慎重に
一.ポップアップ画面や掲示板、メールのリンクをむやみに押さない
一.対策ソフトでパソコンを定期的にスキャン

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