スパイウエアを捕まえろ!

老舗の文化を引き継ぐ

 例えば「Norton AntiVirus 2005」の場合、検出結果にスパイウエアの名前は並ばない。代わりに、改変・インストールされたファイルの名前がリストアップされ、その横にスパイウエア名が表示される。これは、ウイルスを検出したときの表示方法と同じである。レジストリなどの改変の種類は表示されない。「ウイルスセキュリティ2005EX」と「マカフィー・ウイルススキャン 2005」も同様で、スパイウエア対策はあくまでもウイルス対策の延長というコンセプトを強く感じる。

 「ウイルスバスター2005 インターネット セキュリティ」だけは例外で、スパイウエアの名前がリストアップされる。ただ、名前だけで具体的な改変個所は表示されない。

Cookieに大きな違い

 だが、今回テストしたウイルス対策ソフトと専用ソフトとの最大の違いはCookieの扱いだ。ここに挙げた4本のうち、ウイルスバスター以外はCookieをスパイウエアとして検出しない。PART3で述べた解釈の違い(善玉か悪玉か)もあるが、「そもそもクッキーはプログラムではない」(前出のシマンテックの野々下氏)。シマンテックやマカフィーは、Cookieをブロックできるセキュリティソフトを別に用意している。

 参考までに、スパイウエア別に分類して強引に○種類△個方式で数えると、Nortonは8種類19個、ウイルスセキュリティは3種類4個、ウイルススキャンは12種類29個となった。ウイルスバスターはこの方式で数えられないので検出件数を注釈として表記してある。

 以上を踏まえると、専用ソフトの方がいいように見えるが、トータル面では一概にそうとも言えない。前章で述べたようにウイルス対策ソフトのメーカーは、Webサイトでの日本語情報提供が充実しているケースが多いからだ。シマンテック、トレンドマイクロ、マカフィーでは、Webサイトでウイルス名を基に詳細情報を検索できる。

 専用ソフトでこの手の日本語の情報提供を始めているのは新製品「X-Cleaner」で新規参入したネクステッジテクノロジーのみ。ただし、コンピュータ・アソシエイツでは4月以降の製品発売に合わせて、Webサイトから日本語の情報を本格的に提供する予定だ。

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