医療ミスに対する不安を感じるか。実際に医療ミスの被害を受けたことがあるか。セカンドオピニオンについてどのように考えているかを尋ねた。
日経BPコンサルティング 佐藤昭彦
2007年6月14日
回答者と身近な方が医療ミスの被害を受けたのは4人に1人の割合
※医療ミスによって被害を受けたことが「あった」との回答者
※回答が多い順にソート
※医療機関、医師を「詳しく調べる」、「ある程度は調べる」との回答者
※「全体」の回答が多い順にソート
まずはじめに、医療ミスに対する不安を感じるかを尋ねた。「非常に感じる」が24%、「まあ感じる」が57%で、合わせて81%が不安を感じている。
回答者か家族、知人などの身近な方が医療ミスによって被害を受けたことがあるかについては、26%が「あった」と回答した。4人に1人の割合だ。
医療ミスによる被害を受けたことがある方に、その内容を尋ねた。最も多かったのは「不適切な処置」(49%)。次いで「誤診」(40%)、「手術の失敗」(21%)、「投薬の間違い」(16%)という順番に並んだ。
医療機関を利用する際に、その医療機関の状況や実績などを調べているのだろうか。「詳しく調べる」は5%だが、「ある程度は調べる」は67%と半数を超えている。男性と女性の違いをみると、「詳しく調べる」、「ある程度は調べる」ともに男性よりも女性の回答が多く、女性の方が医療機関のことをよく調べる傾向にあるようだ。
では、どのような手段で調べているかを尋ねたところ、回答者全体では多い順に、「友人や知人、近所の人などに評判を尋ねる」が76%、「インターネットの病院検索・紹介サイト」が68%、「かかりつけの医師に紹介してもらう」が45%という結果になった。
インターネットで回答を集めた影響はあるが、女性は、「インターネットの病院検索・紹介サイト」が87%と男性(62%)よりも高い傾向に。
「服薬量の指示にミスがあった経験がある。劇薬だったが、自分で服薬量を調べていたので、間違いではないかと申し出て看護婦が気づいて事なきを得た。医療ミスから自身を守るためには、病院に頼りっぱなしではなく、自分で守る気持ちが必要であるが、一方、患者が気づく程度のチェックが行われない医療体制には問題が多い」(60歳以上、男性)
「ミスに不寛容で、事があれば訴えてやろうという考えを持った患者が、医師をはじめとする医療関係者を萎縮させている。この状況が悪循環につながりそうで心配だ。良質な医療を受けたい気持ちは大いに理解できるし自分もそういった思いを持っているが、現状は行き過ぎではないか」(30歳代、男性)
「医師不足について非常に危機感を感じる。特に私の居住地は、大きな病院に行くまでに時間が掛かる。村の診療所は交代で医師が来てくれるが、専門外となると大病院に頼らざるを得ない。各県や市町村は独自に奨学金などを出して、自治医大のように医師を目指す学生を支援すべきではないか。現在の日本では金持ちでないと医者になれないと思う。また、医師を目指す学生が少ないと優秀な医師も限られてくる。日本の医療の発展を願うなら熱意を持った医師をたくさん育てるべきだと思う」(40歳代、女性)
「日本では『赤ひげ』が理想の医師となっているが、無私の姿勢で長年続けられるほど楽な現場ではないと思う。医師も人間であるということを考えるべきかと思います」(40歳代、男性)
「医師・医療機関については、近隣住人の評価が最大の情報源であるが、もう少し第三者評価機関的なものがあっても良いのではないかと思う」(40歳代、男性)
「非常に難しい問題ではあるが、医療の内容について本人個人に対してもっとオープンにすべき。一例でいうと、紹介状は、封印されて医師から医師へ手渡され、本人にはその内容について何も聞かされない」(60歳以上、男性)
「良い医療を受けられる人と、そうでない人の差がとても開いてきているように感じる。お金のある人、首都圏など技術のある大学病院などの近くに住んでいる人、コネのある人・・・。DPC(Diagnosis Procedure Combination、診断群分類)などが普及して病院間の差が少なくなって、どこでも良い医療が受けられたら、と思う」(30歳代、女性)
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