連続調査No.46「個人情報保護」(家庭編)

「名簿の作成に不都合」、回答者の3割が経験

■あなたはこれまでに、個人情報を不正に使われたことなどがありますか。(ひとつだけ)

■具体的にどのような被害がありましたか。(いくつでも)
※個人情報を不正に使われたことが「ある」との回答者
※回答の多い順に並び替え

■個人情報保護法の施行以降、学校や自治会など日常生活に関わる各種の組織で、会員などの名簿の作成に不都合があったり、名簿作成ができなかったことがありますか。(ひとつだけ)

■どのような組織の名簿ですか。(いくつでも)
※名簿の作成に不都合や、名簿作成ができなかったとの回答者
※回答の多い順に並び替え

 これまでに個人情報を不正に使われたことなどがあったかを尋ねた。「ある」は43%、「ない」は56%という結果が出た。

 個人情報を不正に使われた具体的な被害を聞いた。最も多いのは、「目的外利用されたか不正に取得された個人情報によってDMなどの郵便物を受け取った」が83%と、突出している。その他の被害は、「架空請求被害にあった」が16%、「クレジットカードの不正利用」が5%など。

 個人情報保護のため、各種名簿を作りにくい環境になったといわれているが、実際はどうなのだろうか。日常生活に関わる組織において会員名簿などの作成に不都合があったり、名簿作成ができなかったことがあるかを尋ねたところ、「ある」は33%、。回答者の3割が個人情報保護法の影響を受けていると答えている。

 では、具体的にどの名簿が影響を受けたのだろうか。「小学校、中学校の児童・生徒名簿」(45%)、「学校の同窓会名簿」と「地域や町内会の名簿」(共に29%)が目立つ。



 「プライベートでの個人情報」について寄せられた自由意見を紹介する。

 「各人が自分の情報に対して意識するのはいいことだと思う。ただ、過剰に反応する人も中にはいるけれど、以前のように情報を垂れ流していたころよりは良くなったと思います」(30歳代、男性)のように、個人情報の取り扱いが厳密になったことを積極的に評価する意見が多く寄せられた。このほかにも、「個人情報の登録の際には、以前よりも気を配るようになった。しかし、今の時代、登録した情報がさまざまに使われるリスクは常に潜んでいることを覚悟せねばならない」(40歳代、男性)や、「個人情報を守るという意識が過剰になってしまっては、何もできなくなってしまうが、現代社会では、どんな行為にでもリスクは常に付きまとう。自分自身が納得のいく範囲で生活を送ることにしている」(30歳代、男性)のように、利便性とリスクとを比べながら自分の個人情報を守っているという意見も多かった。

 家庭生活への影響は、「DMや特定の会社からの、住所や名前が明記された封筒は、必ずシュレッダーにかけてから処分しています。誰でもゴミをあされるし、中を見て好きに扱うことができます。自分の身は自分で守らないといけません。そういう世の中になりつつあるのかと思っています」(30歳代、女性)が代表的。

 また、名簿については、個人情報保護の行き過ぎを指摘する声が多かった。「社員の住所録作成について制約があるため、年賀状作成時に影響があった」(30歳代、男性)や、「講習会などの参加者名簿が以前に比べて作られなくなったため、人脈を広げるのに支障がある」(50歳代、男性)、「学校・会社の緊急連絡網の作成に個人情報保護法を盾に難色を示す人がおり、『何が大事であるのか』という視点を欠いた状況に危惧している」(40歳代、男性)などの意見だ。

 教育関係では、「同じ学校に通う児童生徒同士が名簿を参照できないのは、不便なことが多い。普段子供同士の交友のない親同士が、緊急に連絡を取り合えないのも困る。また、クラスの誰の住所も知らない(ゆえに年賀状が来ないし、出せない)ような、無視されている児童生徒がけっこういるように思う。防犯のためとはいえ、犯罪に利用されるケースが、不便な点に勝って多いとは思えない」(40歳代、男性)と具体的に困っていることを挙げる意見が寄せられた。


【調査の概要】

調査期間 2006年11月21日(火)~11月30日(木)
調査テーマ 連続調査 第23回「仕事とプライベートでの個人情報」~その2~家庭編
回収件数 229件
告知方法 bp specialメール、safety japan メール、safety japanサイトのトップページのバナー
調査企画 nikkeibp.jp企画サイト編集/日経BPコンサルティング
調査実査 日経BPコンサルティング

【回答者属性】

年齢 20代以下 4.8%、30代 25.3%、40代 36.7%、50代 22.7%、60代以上 10.5%、無回答 0.0%  平均 45.3歳
性別 男性 93.4%、女性 5.7%、無回答 0.9%
職業 経営者・役員 5.7%、会社員・職員 76.4%、自営業 4.8%、パート・アルバイト 1.7%、専業主婦 0.9%、学生 0.4%、その他 3.9%、無職 5.7%、無回答 0.4%
役職 社長・役員 7.4%、部長・部次長 17.2%、課長・課長補佐 19.2%、一般社員 39.9%、専門職 8.4%、その他 6.9%、無回答 1.0%

SAFETY JAPAN メール

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。