【今週のハイライト】ライブドア問題から見える株式市場の危うさ(1)

すさまじい36万分割の“時価総額経営”

 今後、ライブドアグループのこうした怪しげな取引の実態がさらに明らかになると思われるが、LDMを巡る一件が最初ではなく、ことの発端は2003年から始まったようだ。

 仕組みを作り出したのは堀江氏側近の宮内亮治氏。ライブドア(当時はオン・ザ・エッヂ)は2003年11月に携帯電話販売会社「クラサワコミュニケーションズ」(現ライブドアモバイル)を株式交換によって子会社化することを発表。その一方で、投資組合を通じて現金でクラサワ社を買収し、交換目的で発行したライブドアの新株は投資組合に渡った。

 株式交換契約が締結された当日、ライブドアは株式の100分割を発表(分割効力発生日は2004年2月20 日)、分割基準日を境に上がり始め、2004年1月には最高値で8倍強の株価をつけた。投資組合は高値で売り抜け、30億円弱の売却益がライブドアに流れ込んだという。

 これで味をしめたライブドアは次々と同様の手口を繰り返し、現時点では計6件が発覚している。

 ライブドア本体の株式分割ぶりは2003年夏以降、1年あまりの間に累計1万分割と騒がれているが、実はもっとすさまじい。上場前を含めると、計5回実施されており、累計36万分割にもなるのだ。しかも、粉飾が恒常的に繰り返され、利益の付け替えなどを頻繁に行っていた疑惑も出ており、株価を高くすることだけが同社の“実態”だったのではないかと思わせる。

 次回ではライブドアのいかがわしい“時価総額経営”と、近年流行する株式分割や風説の流布、個人投資家の信用取引などの株式市場の危うさについてレポートする。

<参考サイト>
●Yahoo! JAPAN ニュース「ライブドア事件」
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/livedoor_investigation/
●YOMIURI ONLINE特集「ライブドア」
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe5900/
●NIKKEI NET「ライブドアショック」
http://markets.nikkei.co.jp/special/sp020.cfm
●ライブドア「投資家のみなさまへ」
http://finance.livedoor.com/ir/4753/ir-news.html
●堀江貴文日記
http://blog.livedoor.jp/takapon_ceo/

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